子ども用自転車の選び方

子ども用自転車は身長に合うサイズでなければなりません。加えて、必要に応じてぴたっと止まれるよう、ブレーキを子どもがしっかり握れるかも確認します。安全基準を満たしていることもチェックが必要です。
子どもの身長に合ったサイズを選ぶ
安全に乗れる自転車を選ぶには、子どもの今の身長に合う自転車を選びましょう。すぐに大きくなるからと大きいサイズの自転車を用意すると、足が地面につきにくく転倒のリスクが高まります。
さらにブレーキまで十分に手が届かない場合には、止まるべきときにブレーキを操作できずに大きなけがにつながる可能性があります。けがをすると自転車を「怖い」と感じ、乗るのを拒否するかもしれません。
子どもの身長に合うサイズの自転車を選べば、けがの危険性を最小限に抑え、安全に自転車に乗れます。
ブレーキの握りやすさ
子ども自身がしっかり握れるブレーキかどうかも確認しましょう。ブレーキがかたいと十分に握れず、止まりたいときに止まれません。大人が無理なく握れると感じても、子どもの小さな手や弱い握力では握れないこともあります。
小さな手で握りやすい大きさやかたさのブレーキか確認するには、実際に子どもに握らせてみるとよいでしょう。サドルにゆったり座った状態で握れるか試すと、実際に自転車に乗ったときに近い状態で確認できます。
安全面もしっかり考慮を
安全面もよく確認しましょう。まずチェックするのは「BAAマーク」の有無です。JISマークを元に、一般社団法人自転車協会が定めた90項目の安全基準をクリアした自転車に付与されます。
マークがついている自転車であれば、雨の日でもブレーキを握ると安全に止まれますし、フレームの強度も十分です。ほかにもハンドル・ペダル・サドルなど自転車全体のチェックも行っており、十分安全であると確認されています。
夕方以降の暗い時間帯にも乗る予定があるなら、ライトや反射板・反射鏡の有無も見ておきましょう。車や歩行者から見えやすく、事故の予防につながります。フレームに明るい色を選ぶのもポイントです。
自転車のサイズの合わせ方

子どもに合うサイズの自転車を選ぶときには、身長別のおすすめサイズで目安をチェックします。その上で、実際にサドルにまたがって乗りやすさを確認すると、ちょうどよいサイズの自転車を見つけやすいでしょう。
身長別おすすめのサイズ
身長によって、合うサイズの自転車をある程度絞れます。まずは子どもの身長に合うサイズを確認しておくと、自転車選びがスムーズです。
・12インチ:80cm~
・14インチ:90cm~
・16インチ:102cm~
・18インチ:103cm~
・20インチ:113cm~
・22インチ:116cm~
・24インチ:131cm~
ただし、乗ったときのサイズ感は自転車によって異なります。同じインチ数の自転車でも、メーカーやデザインが違えば乗り心地も変わるため、子どもの身長のみではインチ数を決められません。
インチ数と身長の組み合わせでサイズの目安を調べたら、購入予定の自転車に子どもをまたがらせ、実際のサイズ感を確認します。
サイズを選ぶときのポイント
実際に自転車へまたがらせたときには、両足の爪先が地面に届いているかをチェックします。両足がぴったり地面に着く高さではこぎにくい可能性がありますし、爪先が地面に着かない高さでは止まりたいときに転倒する恐れがあり危険です。
高さの目安は、爪先で支えられる程度と覚えておきましょう。両足の爪先が地面に着いていれば、止まっているときに自転車を支えられると同時に、ペダルをこぎやすい高さでもあります。
併せて、自転車の重さにも注意します。重すぎる自転車では左右にブレやすく、バランスを取りにくいからです。子ども自身で起こせるような、できるだけ軽い自転車を選ぶと扱いやすいでしょう。
