寝返りの練習はした方がいい?

物事をマスターするには練習が必要ですが、赤ちゃんの寝返り練習は手伝った方がよいのでしょうか。寝返り期のママやパパの心構えと、コミュニケーションにもなるサポート方法を紹介します。
サポート程度でもOK
平均より寝返りが遅いと、つい手を貸してあげたくなるママもいるでしょう。しかし無理な練習はおすすめできません。
いつ寝返りするかは、その赤ちゃんの発達次第で異なります。寝返りしないということは、まだ赤ちゃんにその時期が来ていないということです。
みんなそれぞれ自分のペースで成長していくため、優しく見守ってあげましょう。
もちろん赤ちゃんとの触れ合いのなかで、少し体を傾けてあげるなどのコミュニケーションはOKです。もしかしたら遊びの最中に「回れそうだぞ」と気付く赤ちゃんもいるかもしれません。
ママ・パパができる寝返りのサポート
練習は必要ありませんが、ママやパパができるサポート方法はたくさんあります。
例えば赤ちゃんがお気に入りのおもちゃなどを、横から手の届かないくらいの距離で振ってあげましょう。おもちゃに誘われて、寝返りへの意欲が増すかもしれません。
赤ちゃんが体をねじるようなしぐさを見せたら、おしりをそっと支え、上側のひざを前方の床へそっと降ろしてあげましょう。
その状態でおしりを軽く押してあげると、上半身をひねって寝返りしやすくなります。
サポートをするときの注意点
サポートするときは、赤ちゃんのペースに合わせるのが大前提です。ママやパパの力で無理に寝返りをさせるようなことはやめましょう。
脚やおしりの位置を変えるときも、体が自然に動かなかったり、赤ちゃんが嫌がるような様子を見せたりしたら、まだ寝返りの準備ができていないということです。
基本的には、おもちゃでの誘導や声掛けなど、赤ちゃんの好奇心をそそることから始めます。そこで赤ちゃんがやる気を見せたら、そっとサポートしてあげるとよいでしょう。
首座り・寝返り・お座り・ずりばい・はいはい・つかまり立ち・つたい歩- 子育て | 教えて!goo
寝返りができるようになったころの注意点

赤ちゃんの成長はうれしいものですが、ひとつできるようになるたびにリスクも増していくものです。寝返りをし始めたら、以下の3点について目を光らせておきましょう。
うつ伏せ状態での窒息事故
早い段階で寝返りができてしまった赤ちゃんは、首が完全にすわっていないことがあります。頭の重みを支えきれず、顔からペタンと床に伏せてしまうこともあるでしょう。
大人なら息苦しければ顔を背けますが、小さな赤ちゃんはそうするだけの筋力がありません。寝返り期の赤ちゃんからは、できる限り目を離さないことが鉄則です。
とはいえ、24時間起きて監視するわけにもいきません。そこで工夫したいのが、柔らかすぎる寝具を使わないことです。
柔らかい布団は口や鼻をふさいでしまいやすく、また仰向けに戻りにくくなります。敷布団や枕はなるべく硬めのものにして、赤ちゃんが呼吸を確保しやすい環境を整えておきましょう。
段差からの転落事故
寝返りを始めると赤ちゃんの移動範囲が広くなります。寝返り返りまでできるようになると、得意になってどこまでも転がっていく赤ちゃんもいるでしょう。
床の上にいるのならよいのですが、ベッドやソファなどに寝ていた場合は寝返りした拍子に落下することも考えられます。2階にいる場合は、階段などにも注意しなければいけません。
転落防止策としては、ベビーベッドの柵をしっかり閉める・階段にベビーゲートを取り付けるなどの方法が有効です。ソファに寝かせるときは、必ず大人が寄り添うように気を付けましょう。
誤飲事故にも気を付けて
寝返りによって誤飲事故のリスクも増加します。うつ伏せ状態になると、今まで目に入らなかったものが見えるようになるためです。
赤ちゃんは興味を持ったものをすべて、とりあえず口に入れようとします。いつ寝返りをするか分からないため、口に入る大きさのものは赤ちゃんの周囲から取り除いておきましょう。
寝返りが上手になってきたら、床の上だけではなく部屋にある収納などにも注意が必要です。オープン収納にはふたを付けるか、赤ちゃんの手が届く高さの場所から小物を撤収しておくと安心です。
