寝返り防止クッションはどんなもの?

寝返り防止クッションとは、どのようなものなのでしょうか?まずは、寝返り防止クッションの特徴や使う際の注意点を紹介します。
赤ちゃんの窒息や転落を防ぐ
寝返り防止クッションとはその名の通り、赤ちゃんの寝返りを防止するための道具です。生まれたばかりの赤ちゃんの多くは、寝返り・寝返り返り・ハイハイ・つかまり立ちをして自立歩行ができるようになります。
「寝返り返り」は、寝返りをしてうつぶせになった赤ちゃんが再度寝返りをし、仰向けに戻ることです。寝返りができるようになった赤ちゃんは、1〜2カ月ほどで寝返り返りを覚えるといわれています。
寝返りをするようになると落下はもちろん、うつぶせになって戻れなかったり、吐き戻した母乳・ミルクが喉につまったりして窒息する恐れがあります。
とくにうつぶせは「乳幼児突然死症候群(SIDS)」にもつながると考えられており、厚生労働省が「1歳になるまでの赤ちゃんは仰向けで寝かせるように」と注意喚起しているほどです。
そのため、寝返り防止クッションを使って、赤ちゃんが落下・窒息するのを防ぐ必要があるのです。
長時間の使用・代用は事故につながる恐れも
赤ちゃんの安全を守るための寝返り防止クッションは、正しい使い方をしないと思わぬ事故を招く可能性があります。
寝返り防止クッションは、赤ちゃんの鼻・口をふさがないように胴体部分に合わせて使用するのが基本です。しかし、胴体部分に合わせていても長時間使用すると、赤ちゃんの動きでクッションがずれてしまう場合があります。
また、タオル・ぬいぐるみなどを寝返り防止クッションとして使うのも避けましょう。赤ちゃんの寝返りを防止するために考えられた道具ではないため、反対に赤ちゃんの鼻・口をふさいでしまって窒息につながる恐れがあります。
寝返り防止クッションの選び方

店舗やオンラインストアなどでは、様々な形・機能が付いた寝返り防止クッションがたくさん販売されています。寝返り防止クッションを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
素材・固さ・サイズなどの「安全性」
寝返り防止クッションを選ぶ際には、素材・固さ・サイズなどの安全性を確認するのが大切です。おすすめなのは、綿100%やガーゼのような、デリケートな赤ちゃんの肌にやさしい素材です。
また、固さがある商品は、赤ちゃんの寝返りをしっかりと防止でき、顔が埋もれにくいので窒息も防げます。
サイズも忘れずに確認しましょう。サイズが合わない寝返り防止クッションでは、赤ちゃんをしっかりと固定しきれません。対象年齢・体重・身長などの表記を確認し、赤ちゃんの大きさに合った商品を選ぶのがポイントです。
手入れ・持ち運びが簡単な「使いやすさ」
使いやすさも重要なポイントです。赤ちゃんの肌に触れる寝返り防止クッションは、こまめに手入れをして清潔な状態で使う必要があります。
忙しい育児の合間に、毎日クッションを手洗いして乾かすのはなかなかの労力です。カバーを取り外して洗濯機で丸洗いできるものだと、それほど手間をかけなくても清潔さを保てます。
また、持ち運びが簡単なタイプを選ぶと、別の部屋への移動はもちろん、帰省・旅行の間にも使えるでしょう。
