離乳食の冷凍方法と容器の選び方

離乳食を冷凍する方法が分かれば、食事の準備が楽になります。冷凍方法や容器の選び方などを見ていきましょう。
粗熱を取り小分けにして凍らせる
完成した離乳食や下ごしらえが済んだ食材は、新鮮なうちに凍らせましょう。できたてをそのまま凍らせようとすると冷凍庫のなかの温度が上がり、ほかの食材が傷んでしまうため、粗熱を取ってから容器に入れて凍らせます。
離乳食の種類によって、容器を分けることが基本です。おかゆやスープなどの水気が多いものは製氷皿、ペースト状にした野菜などはフリーザーバッグに入れて平らな状態で凍らせましょう。
平らな状態にすることで、スムーズに凍らせやすくなります。箸などで溝を付けておくと、使用する際に折るようにして必要分を取り出せるでしょう。
・商品名:ジップロック「フリーザーバッグ シンプルモデル S 20枚入」
量が増えたらコンテナタイプが便利
赤ちゃんが8~9カ月ごろになり、一度に食べられる離乳食の量が増えてきたら「100mL程度の容量」が入るふた付きの保存容器を使用し、1回分の食事を冷凍しましょう。
容器に入れたまま電子レンジで解凍できるタイプなら、いちいち容器を移し替える手間がありません。洗い物も減らせて、家事が楽になります。
容器に目盛りが付いているタイプだと、一度に食べられる量を入れやすく便利です。商品によって対応可能な加熱時間などが違うので、取り扱い説明書をよく読んでから使いましょう。
・商品名:スケーター「収納ケース付き 作り置き小分け容器(角小4個セット)パウダーパステル/CCBC4C_528217」
冷凍に向いている離乳食の食材

冷凍に向いている食材もあれば、そうでないものもあります。冷凍できる離乳食の材料には、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
【主食】おかゆ・ごはん・うどん
離乳食の主食となる、おかゆやごはんなどは冷凍保存できます。赤ちゃんが食べる分だけを毎回、一から調理するのは大変なので冷凍しておくと楽です。
おかゆは水気が多いので製氷皿を使って凍らせ、凍ったらフリーザーバッグなどにまとめて入れておけば、必要な分を簡単に取り出せます。
ごはんは1食分を丸めて平らにし、ラップで巻いてフリーザーバッグに入れましょう。炊きたてのものをラップで巻き、蒸気ごと閉じ込めてから粗熱を取って凍らせると風味を損ねません。
うどんは適当な長さに切ってからゆで、柔らかくなったらざるに入れて流水でよく洗います。うどんには塩分が多く含まれているので、離乳食として与えるときは下ゆでした後に洗い流しましょう。
水気を切ったら月齢に合わせた大きさにカットし、1食分をラップで巻いてフリーザーバッグに入れます。
【副菜】野菜は加熱後に冷凍が基本
小松菜やほうれん草などの青菜はゆでて水気を切って棒状に整えてラップをし、冷凍保存後は必要な分だけカットしたりすりおろしたりして使いましょう。
鍋にたっぷりと入れた水を沸騰させて30秒程度ゆでてから、水を張ったボウルに入れると、アク抜きと色止めができます。柔らかい「葉の部分」だけを離乳食に使い、茎の部分は大人が食べましょう。
ブロッコリーは柔らかくゆでた後、月齢に合わせて細かく切るかペースト状にして冷凍保存します。ゆでた後にしっかりと水気を切って調理すると、味が薄くなりません。
さつまいも・にんじん・かぼちゃ・玉ねぎなどの野菜も、カットして加熱する・ペースト状にするなどして冷凍できます。
【主菜】調理済みの離乳食
豆腐ハンバーグや野菜スープなどの月齢に合わせて作った離乳食も、冷凍保存できます。スープ状の料理は製氷皿で凍らせ、固形のものはひとつずつラップで包んでフリーザーバッグに入れて凍らせます。
肉類を加熱して冷凍すると食感が固くなりやすいので、ほかの食材を練り込むか「煮汁ごと冷凍する方法」がおすすめです。
豆腐はそのまま凍らせると食感が変わってしまいますが、ペースト状にして野菜や肉と合わせて豆腐ハンバーグにすればおいしく食べられます。焼いたハンバーグの粗熱を取り、ラップで巻いて保存しましょう。
魚は生でもゆでた状態でも冷凍保存できます。魚のゆで汁はだしになるので、一緒に冷凍しておくとよいでしょう。
