子どもに習い事をさせるメリットは?

多くの親はどのようなメリットを期待して、子どもに習い事をさせるのでしょうか?まずは、子どもに習い事をさせる2つのメリットを解説します。
目標に向けて努力する経験ができる
子どもが習い事をして得られるメリットのひとつは、家庭だけではできない経験です。例えば習字・水泳などには、上達度に応じて級・段などの目標が設定されています。
級・段などのレベルを設定していない習い事の場合には、コンクール・試合などで練習の成果を出す場面があります。このように、どのような習い事にも明確な目標があるため、練習を重ねて努力する経験ができるのです。
また、習い事の目標は、子どもの実力よりも高く設定されていることが多いのも事実です。目標に向けて努力をするなかで、時には思い通りにならない挫折を体験する可能性もあります。
子どもが落ち込んでいるときには「以前よりも上達しているよ」「練習を続けていてえらいね」と声をかけ、やさしく見守るのがポイントです。
礼儀・協調性などの社会性が身に付く
どのような習い事にも、少なからず先生・仲間との出会いがあります。親・きょうだいとは違う先生・仲間との出会いは、子どもが礼儀・協調性などを育てるのに効果的です。
例えば集団で学ぶ習い事の場合には、レッスンを通してほかの地域に住んでいたり、学年が違ったりする子どもと関わる機会が増えます。
スポーツ系の習い事では練習・試合などを通して、あいさつはもちろん、目上の人への話し方・試合相手への敬意などの礼儀を学ぶことが可能です。
仲間と練習をするなかでは、状況に合わせて自分の立ち位置を考えたり、時には相手の意見を尊重したりする協調性が身に付くと考えられます。
習い事を選ぶポイント

習い事には運動系から文化系・芸術系まで、様々な種類があります。子どもが長く続けられる習い事を選ぶためには、年齢・好み・費用などを確認することが大切です。
目的・年齢に合わせる
習い事を選ぶ前には、親の視点から「子どもにどんな力を身に付けてほしいか」を考えましょう。例えば子どもの運動能力を高めたいのなら、サッカー・ボルダリングなどの体を動かす習い事が向いています。
楽器を演奏できるようにしたいのであれば、ピアノ・バイオリン・ギターなどの音楽教室がおすすめです。小学校・中学校などの勉強に生かしたい場合は、英語・プログラミングなどの習い事を選ぶとよいでしょう。
ただ、習い事によっては「3歳以上」「5歳以上」のように、対象年齢を設定している場合があります。気になる習い事が見つかった際には、公式サイト・電話などで対象年齢を確認するのがおすすめです。
子どもの好みも取り入れて
子どもに習い事をさせる背景には、「もっと体力を付けさせたい」「学校の授業で苦労しないようにしてあげたい」など、少なからず親の思いがあります。
ただ、親にとっては理想の習い事だとしても、子どもが気に入らないと長く続けるのは困難です。そのため、習い事を選ぶときには親の意見だけを押し通すのではなく、子どもの考え・好みに耳を傾けるのが大切です。
子どもが希望する習い事がある場合には、親子で体験教室に行き、レッスンの内容・先生との相性を確認する方法もあります。そのほか、絵を描くのが好きな子どもに絵画教室をすすめるなど、得意な分野を習うと長く続けられるでしょう。
費用と通いやすさ
習い事をさせるのには費用がかかり、自宅から教室までの距離・子どもの年齢によっては親の送迎が必要な場合もあります。また、習い事の費用は、毎月支払う月謝だけとは限りません。
月謝とは別に、入会金・1年ごとの更新料などが必要な習い事もあります。また、ピアノなら自分専用の楽器、サッカーならユニフォーム・シューズなど、習い事で使う道具を購入するのにも費用が必要です。
家計への負担はもちろん、通いやすさを考慮して習い事を選んでおくと、長く続けられる可能性が高まります。
