モロー反射はどんな動きでいつまで起こる?対策をチェック

モロー反射はどんな動きでいつまで起こる?対策をチェック

モロー反射が起きたら?

モロー反射が赤ちゃんとの生活にどのような影響を与えるのか、不安を感じる人もいるはずです。モロー反射が起きると、どうなるのか見ていきましょう。

赤ちゃんが起きる・寝てくれない

モロー反射は正常な反応とはいえ、赤ちゃんが寝てくれなかったり寝たと思ったのにすぐ起きたりする原因になることがあります。

どの程度の外部の刺激に反応するかは赤ちゃんによって異なり、少しの刺激でもモロー反射が出て目覚めて泣いてしまう子もいるのです。

「赤ちゃんが上手に眠れない原因」になっている場合、本人がつらいだけでなくお世話をするママやパパの負担も大きくなってしまいます。よく寝てくれない場合は、動きを和らげる対策が必要です。

異変を感じたらはやめの受診を

モロー反射は早産の子の場合をのぞき、すべての赤ちゃんに起こる反応です。激しく頻発する場合でも、成長の過程で起こる正常な反応なので心配はいりませんが、注意したい点もあります。

「モロー反射がまったくない」「左右均等な動きではない」「生後半年以上が経過しているのになくならない」などの異変があるときは、何らかの問題が潜んでいる可能性があるのです。

てんかん発作と区別が付きにくい場合もあるので、何かがおかしいと感じたら速やかに小児科を受診しましょう。

参考:医療法人社団 山中たつる小児科

モロー反射が激しいときの対策

モロー反射があまりにも激しいと、なかなか寝てくれなかったり寝てもすぐに起きたりと大変です。発達の過程で起こる自然な現象なので心配しすぎる必要はありませんが、赤ちゃんが起きてしまって大変な場合は対策しましょう。

抱き方を工夫する

赤ちゃんを抱っこするときは頭の位置を下げたり、急激に向きを変えたりしないようにしましょう。寝かせるときは頭が下がらないように注意しながら、ゆっくりと寝かせます。

温かいママやパパの腕のなかから、急に冷たい寝具に移動させられるとびっくりする赤ちゃんもいるので、温度に敏感な場合は寝具を人肌程度に温めておくとよいでしょう。

また、「赤ちゃんが安心するような抱き方」をすることも大事です。体に密着させた状態で、優しく背中をトントンと叩くなどのスキンシップをすると、安心してくれるでしょう。

赤ちゃんがいる環境を見直し整える

照明が原因でモロー反射が起き、目を覚ましてしまうことがあります。光に敏感な赤ちゃんは、光が入ってきやすい扉や窓のそばに寝かせないようにしましょう。

スペースの関係でどうしても窓の近くで寝かせたいときは、直射日光が当たらないようにレースのカーテンを引くなどの工夫をします。

エアコンや扇風機の風が強すぎてモロー反射が起こる赤ちゃんもいるので、直接風を当てない工夫が必要です。

環境の変化に敏感な赤ちゃんがいる場合、温度や湿度が急激に変わらないように注意しましょう。エアコンの「自動運転モード」を使うと、室内が一定の温度になるように保てて、節電にもなります。

おくるみで包む

おくるみで包むと体温や湿度の調節がしやすく、モロー反射を和らげる効果が期待できます。おくるみに使用する布は肌触りや通気性がよく、適度に伸縮性があるものがよいでしょう。

様々な包み方がありますが、基本の巻き方を紹介します。

(1)ひし形に広げて中心に向けて折った布の中央に赤ちゃんを寝かせ、布と肩のラインを合わせる
(2)片腕を胸の前に置いた状態で、布の端を持ってきて腕を固定するようなイメージで包み、布の端を背中側に折り込む
(3)足元の布をふんわりと巻いて、胸元に入れる
(4)もう片方の腕も胸の上に置いて残っている布端で包み、肩から体の下に巻き込む

足元の布を胸元に入れるときはきつく巻きすぎず、「足を自由に動かせる余裕」を持たせて包みましょう。

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