ジーナ式育児法とは?やり方やメリット・デメリットを解説します

ジーナ式育児法とは?やり方やメリット・デメリットを解説します

ジーナ式育児の知っておきたいデメリット

ジーナ式育児では、メリットと合わせていくつかのデメリットも指摘されています。取り入れる育児法を検討する際のヒントとして、チェックしていきましょう。

スケジュールを徹底する必要がある

ジーナ式育児は、前提として1日のスケジュールを徹底しなければなりません。赤ちゃんのルーティンに合わせて過ごす必要があるため、ママ・パパのスケジュールは大きく制限されてしまいがちです。

ちょっとした外出でも、授乳時間や昼寝時間を考慮すると、思うようにはいきません。ましてや、旅行などの計画を立てるのも苦労を要するでしょう。

ジーナ式育児を忠実に実践するのなら、多少の不自由さは受け入れる覚悟が必要といえます。

根気よくトレーニングする必要がある

トレーニングに根気が必要な点も、ジーナ式の実践が厳しいと考えられている点です。ジーナ式育児では、最終的に赤ちゃんが1人でスムーズに眠れるようになることをめざします。

とはいえ、赤ちゃんはママ・パパから離れたがらないのが一般的です。目標達成までには順を追ったトレーニングが必要で、これは決して簡単なことではありません。

なかには、泣いている赤ちゃんを1人にさせることに、ママ・パパがストレスを感じてしまい、ジーナ式育児の実践を諦めてしまうケースもあります。

場合によっては、トレーニング中に周囲からの理解が得られず、心ない言葉を掛けられてしまう可能性も否定できません。ジーナ式育児を実践するにあたっては、こうした問題についてあらかじめ理解し、対策を考えておく必要があります。

ジーナ式育児のやり方

実際にジーナ式育児に取り組みたいと思ったら、どのようなステップで進めるのが正解なのでしょうか?詳しい実践方法を紹介します。

寝る場所の環境を整え固定する

ジーナ式育児を実践するにあたり、まず行いたいのが、赤ちゃんの寝る場所の準備です。

睡眠習慣を整えるため、赤ちゃんの寝る場所は静かで真っ暗にできる場所を選び、固定します。よりスムーズな睡眠習慣の定着を促すためにも、出産前に適切な場所を決めて準備しておくとよいでしょう。

もちろん、すでに育児が始まっていても遅くはありません。この場合、速やかに赤ちゃんの寝場所を選び、固定化するのがおすすめです。寝る場所が決まることで、徐々に赤ちゃんの睡眠習慣が整っていくでしょう。

1日のスケジュールを決める

ジーナ式育児では、赤ちゃんの月齢ごとに1日あたりの昼寝時間や授乳時間が決められています。また、就寝サイクルについては月齢を問わず、7時起床・19時就寝と定められています。

ジーナ式育児を実践する際は、これらの基本をベースに、赤ちゃんの1日のスケジュールを管理しなければなりません。

仮に、授乳時間が定まらなかった場合、空腹時間や過剰に満腹な時間が増え、赤ちゃんのぐずりの増加や、睡眠習慣の乱れにつながる可能性も考えられます。

もちろん臨機応変な対応が必要なときもありますし、無理をしないことも大切ですが、まずはできるだけ遵守するつもりでスケジュールを決めましょう。

就寝時は部屋を真っ暗にする

赤ちゃんの就寝時に室内を真っ暗にすることも、ジーナ式育児の大切なポイントです。

赤ちゃんの睡眠習慣を整えるには、就寝場所・就寝環境の固定化が必要です。「この場所に来たら寝る」「真っ暗になったら寝る」など、場所と環境を睡眠に関連付けることで、スムーズに睡眠習慣の定着を進められるとされています。

部屋を真っ暗にする簡単な方法としては、遮光カーテンの導入がおすすめです。合わせて、人の出入りが少ないスペースにベビーベッド(布団)を設置すると、より効率的にジーナ式育児を実践できるでしょう。

赤ちゃんとは別室で就寝する

日本の一般的な育児と、ジーナ式育児の大きな違いは「赤ちゃんとは別室で就寝する」点です。

赤ちゃんが1人で規則正しい睡眠がとれるのをめざすジーナ式育児では、赤ちゃんとママ・パパは基本的に別室で就寝します。赤ちゃんが眠れずに泣いている場合でも、原則として添い寝や抱っこはしません。

ただし、生後6カ月ごろまでは同室での就寝が推奨されています。特に「乳幼児突然死症候群(SIDS)」のリスクが高い時期にあたるためです。

6カ月以降でも、別室での就寝に不安がある場合には、遠隔で赤ちゃんの様子を観察できる「ベビーモニター」の設置を検討するのもひとつの方法です。

参考:乳幼児突然死症候群(SIDS)に関するガイドラインの公表について

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