鼻吸い器は必要?

鼻吸い器について「あったら便利そうだけれど、なくてもいいのかな?」「本当に必要なものなのだろうか 」そんな疑問を抱いてはいませんか?
実際のところはどうなのか、まずは鼻吸い器の必要性から整理していきましょう。
鼻吸い器を使った方が快適に過ごせる
赤ちゃんの鼻は大人に比べて低く、鼻腔が狭いという特徴があります。粘膜も未熟なため、外部からの刺激に敏感に反応し、鼻水が出やすい傾向にあるといわれています。
一方、2~3歳ごろまでは、まだ自分で上手に鼻をかめません。赤ちゃんの快適性を考えるなら、やはり鼻吸い器を用意し、必要に応じて使ってあげるのがおすすめです。
なお、赤ちゃんを含む幼い子どもは、基本的に鼻呼吸です。鼻水が詰まってしまうと呼吸もしづらいため、鼻吸い器を用意しておく方が安心といえるでしょう。
参考:赤ちゃんの鼻づまり|医療法人英徳会 さかい小児科クリニック
新生児から使える製品もある
市販されている鼻吸い器は、新生児から使えるものが大半です。とはいえ、製品によっては対象年齢に違いがあることから、購入前にあらかじめしっかりと確認する必要があります。
また、鼻吸い器を卒業する時期は、成長に合わせて考えましょう。赤ちゃんが成長し、自分で上手に鼻をかめるようになるまでは、使い続けても問題ないといわれています。
鼻吸い器の正しい使い方と注意点

実際に鼻吸い器を使うにあたって、どのような点に注意すればよいのでしょうか?鼻吸い器の正しい使い方や注意点を整理していきましょう。
なお、なかには「どうしても自分で鼻吸い器を使うのは不安」というママ・パパもいるかもしれません。鼻の吸引は耳鼻科でも可能です。不安を感じるようであれば、耳鼻科の受診を検討するのもひとつの方法です。
鼻吸い器の使い方
まずは、鼻吸い器を使う際の基本の手順を紹介します。
1.ママ・パパの足の付け根に赤ちゃんの頭が来るように赤ちゃんを寝かせ、太ももで頭部を固定する
2.鼻吸い器のノズルの先を、赤ちゃんの鼻に挿入する
3.角度を変えながら鼻水を吸引する
赤ちゃんが泣いて嫌がる事態に備え、あらかじめ頭部をしっかりと固定しておきましょう。手足がバタつかないよう、バスタオルで包んであげるのも効果的です。
何回かに分けて吸引することで、赤ちゃんに負担を与えず鼻水を取り除けます。ノズルを深く入れ過ぎない・1回あたり数秒程度にとどめることも大切なポイントです。
参考:Dr一口メモ「鼻吸い」 | 大塚 医科|法山会 山下診療所
使用する際の注意ポイント
赤ちゃんの鼻はとてもデリケートです。強い力で強引に吸引してしまうと、出血や炎症の原因にもなり得るため注意しましょう。
万が一、吸引中に出血してしまった場合には、いったん吸引を中止します。当日は吸引を控え、翌日以降に様子を見ながら再開するとよいでしょう。
風呂上がりや、蒸しタオルをあてたあとに鼻吸い器を使うようにすると、鼻水が緩んで吸引しやすくなるのでおすすめです。
もしも出血が心配だったり、上手に吸引ができず不安を感じたりしたときは、無理に自宅で吸引する必要はありません。赤ちゃんの安全のためにも、迷わず耳鼻科を受診しましょう。
