メンテナンス性を向上させるならTRANSPOSE関数

Excelで行と列を入れ替える方法は他にも存在します。それがTRANSPOSE関数を使う方法です。こちらはメンテナンス性に富んだ関数になります。

TRANSPOSE関数とは

TRANSPOSE(トランスポーズ)関数とは、丸かっこ()の中にコピーしたい元の表の全範囲を選択するだけで行と列を入れ替える関数です。形式を選択して貼り付ける方法の方が直感的にわかりやすく、作業も早いので認知度は低いですが、何度も表の値を書き直すような場合はTRANSPOSE関数を使った方が便利です。

この関数を使うメリットは、コピー元の表とセルの中身の数値がリンクしていることです。形式を選択して貼り付けで行列を入れ替える方法では、ただコピー&ペーストをするだけなので、コピー元の表の数値を変えても、コピー先の表には変更が反映されません。しかし、TRANSPOSE関数を使うことで、数値がリンクしているので行列を入れ替えたコピー先の表の値も変わるようになります。

TRANSPOSE関数の使い方

TRANSPOSE関数の式は下記のようになります。

=TRANSPOSE(表の範囲)

上記の画像は「=TRANSPOSE(A1:B25)」と入力した結果を表したものです。行と列が入れ替わっています。引数には配列を指定しましょう。上記の画像では複数の行・列を指定して入れ替えていますが、仮にA列単体を指定すると縦方向から、横方向の行に変換できます。

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エクセルで行と列を入れ替えられない時の対処法

エクセルでは決まったプログラムに従わないと、行と列を入れ替えられません。手順を間違えないようにしましょう。

範囲の切り取りでは入れ替えができない

行と列を入れ替える前のコピーもとの表はいらないからと、切り取って貼り付けようとすると失敗します。必ずコピーするようにしましょう。

形式を選択して貼り付けが出来ない場合

元々の表と新しく作成する表の位置が重なっていると、「この選択は適切ではありません。コピー領域と貼り付け領域が同じサイズかつ同じ形状でない場合は、それらの領域が重ならないようにしてください」というエラーが出ます。このエラーが出ると、行列入れ替えの貼り付けができません。位置が被らないように調整しましょう。