カメオとは「浮き彫り」の技法で作られた宝石のこと。鉱物の層ごとに色が変わる性質を利用した、美しく華やかな見た目が特徴です。古代ギリシャやローマ時代から愛されているカメオは、アンティークやヴィンテージ品としても扱われています。カメオの歴史やモチーフの意味、使われている素材や選び方を紹介します。
カメオとは?歴史・モチーフの意味を解説
カメオとは「浮き彫り」の技法を施したジュエリーのこと。紀元前から愛され続けている、歴史あるアクセサリーです。まずはカメオの歴史やモチーフの意味を解説します。
カメオの歴史
カメオ(Cameo)とは宝石に「浮き彫り」と呼ばれる技法を施したもののこと。一方で「沈み彫り」は「インタリオ(Intaglio)」と呼ばれます。鉱物の層によって色合いが違うことを生かし、美しい彫刻がなされているのが特徴です。
カメオは紀元前の古代ギリシャ時代から親しまれてきたジュエリーです。当時は神の姿を彫り、お守りとして身に着けられていました。古代ローマ時代には権力の象徴として身に着ける装飾品に。その後1800年代に女性用アクセサリーとして広まり、現代に至ります。
モチーフの意味
カメオは女性の横顔が彫られていることが多いアクセサリーです。これは写真がなかった時代に、肖像画の代わりにされていたためだと言われています。他に動植物や風景画、神話のモチーフが彫られていることもあります。
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カメオに使われる素材
カメオの素材には貝やメノウ、オニキスや珊瑚、ターコイズなどの宝石が使われます。色のコントラストや縞模様が美しい宝石を選ぶことが多く、天然石に薬品で着色をして使われることもあります。
貝を使用したものはシェルカメオ、天然宝石を使用したものはストーンカメオ、珊瑚を使ったものはコーラルカメオと呼ばれます。大理石や金属をカメオにしたものも存在しています。