『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったことを受け、小学館が社員向けに実施したとされる説明会の内容が報道されると、作家たちから不信感をつのらせる声があがっている。
スポーツニッポンが7日付けで報じた記事によると、小学館の社員に対して現時点では「今回の件に関する経緯などを社外発信する予定はない」との説明があったと関係者の声を伝えている。また、作家に対しては「寄り添うことを誓い、その姿勢を改めて作家に伝えていく」との方針も報じた。
この記事が掲載されると、漫画家の末次由紀さんは自身のX(旧Twitter)アカウントで「責任のある会社なのだから、経緯説明や問題点の把握、今後の変化への道筋などが示されると思っていたのに、こんなことで終わりにできると?ありえない」と怒りをあらわに。漫画家の松田未来さんも「お願いだから、出版社は作家を守る側であってほしい」と編集者には理解ある人も多くいるが組織が守ろうとしないと、この件を「最悪手」と悔しさをにじませている。
『小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし』
責任のある会社なのだから、経緯説明や問題点の把握、今後の変化への道筋などが示されると思っていたのに、こんなことで終わりにできると?
ありえない
芦原先生の身になったらこんなの到底… https://t.co/rn9WBnl2Kz— 末次由紀 (@yuyu2000_0908) February 7, 2024
これは会社レベルの対応の話で、記事にもある通りこの対応に抵抗を感じる編集の人達はかなりいると思う。いくら何でも酷すぎる。
— 松田未来 コミティア147(2/25) 翼駆人アラン第Ⅵ章 (@macchiMC72) February 6, 2024
作家だけでなく詳細を公表しない理由に「故人の遺志にそぐわない」と説明したとする報道に触れ、「これは最悪な方法だと思う」「猛烈な違和感」「小学館が疑われてもしかたがない」と説明責任から逃げているだけとの疑問が寄せられている。
亡くなった芦原さんの著作である『セクシー田中さん』が日本テレビで実写ドラマ化された際に、提示していた原作順守の約束を反故にされたとして問題提起。実写化許諾前の合意事由が守られず、脚本に修正を加えなければならなかったことや、ラストの9~10話について自ら脚本を執筆せざるをえなかった事情をブログとSNSで説明するも、その後「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」との言葉を残し投稿を削除している。
小学館は芦原さんが亡くなったことを受け、「芦原妃名子先生の訃報に際して、謹んでご冥福をお祈り申し上げます」と、一連の問題に触れずにコメントを発表。詳細が明かされることを求める声が挙がっていた。
ねとらぼ編集部は社内向けの説明会の有無やその内容について小学館へ質問したが、「いただきました質問に関しては、お答えしておりません」との回答を得た。
小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声も(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/1uJcqbKS9q
それは最悪手ですよ…作家側は見てますよ。— 松田未来 コミティア147(2/25) 翼駆人アラン第Ⅵ章 (@macchiMC72) February 6, 2024
小学館、最終決定ではないことを信じたい。時間がかかっても経緯説明し、再発防止に取り組んでほしい。
— 松田奈緒子 🌾重版出来!20 発売中〜🏄♀️ (@mazdanaoko) February 7, 2024
小学館声明なしか…残念ですね。私が小学館から出るっていうブログを書いて大問題になった時、小学館は朝イチの会議で「作家にあんな偉そうな発言をさせないように管理した方がいい」ってなった。かたや集英社の会議では「こんな事態になる前に作家さんが不満を抱えてないか、聞き取ろう」ってなった。
— 新條まゆ@『虹色の龍は女神を抱く』シーモアで連載中! (@shinjomayu) February 7, 2024
絶対に忘れないからな。一生懸命創作をした漫画家にそういう対応をした会社ってことを。#小学館
— コマkoma (@watagashi4) February 7, 2024
これはない。仕事として妥協と協力をしつつ作家として譲れないものを守った先生の尊厳を無に帰するのは許さない。全てを詳らかにして欲しい。出版社のこの対応を記録するためポスト。 https://t.co/t4WwybZSwd
— 小池田マヤ (@koikedama) February 7, 2024
説明した方がいいと思うがね。憶測が飛び交いまくっているし混乱もしている。義務は無いけど信用とかの問題にもなっちゃうしさ。社内の反発が出てるのが本当なら、そういう事態だと言う事なんじゃないか?
— 双龍 (@Souryu_std) February 6, 2024
すごいな。作家側には絶対立たないその姿勢。自分がサンデーいた30年前と何も変わらない。ぶれないね!
小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声も(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/Ig37oL2F9A
— 高橋功一郎@【ハナシノブ】1巻発売中! (@5ichiro) February 7, 2024
小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声も(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/sbR7M0UKNb
これはよろしくないなあ。黙れば黙るほど疑念や不信感が強くなるケースです。— 七月鏡一 (@JULY_MIRROR) February 7, 2024
この対応は残念。当事者として再発防止へ向けた説明責任は果たして欲しい。
小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声も(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース https://t.co/H5TMLsGTFE— 太田垣康男 (@ohtagakiyasuo) February 7, 2024
これは悪手過ぎます。
確かめようのない「故人の遺志」を引き合いに出すのが更に。
時間がかかっても、経緯を調べる姿勢を見せて欲しい。小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声も(スポニチアネックス)#Yahooニュースhttps://t.co/3vD1Fl7zGd
— 杜野亜希@『H/P~ホスピタルポリスの勤務日誌~』全5巻発売中 (@morino_aki) February 7, 2024
小学館、最終決定ではないことを信じたい。時間がかかっても経緯説明し、再発防止に取り組んでほしい。
— 松田奈緒子 🌾重版出来!20 発売中〜🏄♀️ (@mazdanaoko) February 7, 2024
いつか皆忘れると見込んで黙ってやりすごすお上の手法を民間も踏襲するようになった。故人の遺志にそぐわないためという理由付けは卑怯。なお記事は急死ではなく自死と書くべき。
小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声もhttps://t.co/dKLEQrzhyJ
— 瀧波ユカリ (@takinamiyukari) February 7, 2024