キルギスの絨毯「シュルダック」を作る

▲Photo by Rie Kanno

今回のツアーで作るのは、シュルダックと呼ばれる絨毯。本来シュルダックはサイズが大きいものが多いのですが、今回は座布団サイズの物を制作しました。表面にオイモの形に切り抜いたフェルトを縫い付けます。

まずは色違いの2枚のフェルトを重ねてずれないように簡単に縫い合わせ、チョークで記したオイモの模様を切り抜きます。

この「切り抜き」、先生がお手本を見せてくれたのですが、まずフェルトに裁ちばさみを突き刺します!

サイドから鋏を入れるのではなく、模様に直接突き刺して切り抜くことで、模様が切り抜かれた外側と、切り抜かれた模様(内側)ができあがるのです。

▲Photo by Rie Kanno

2枚重ねて切り抜くことで、色違いの外側と内側が出来ます。それを入れ替え、毛糸の紐で縫い目を隠しながらしっかり縫い合わせていきます。

文字で書くと簡単ですが、これが意外と難しい。しっかり糸を引っ張らないと縫い糸が見えてしまい、引っ張りすぎるとフェルトがよれてしまいます。細かく職人さんがチェックし「こういう風に縫って」とお手本を見せてくれながら、フェルトを縫い合わせる作業に没頭しました。

▲Photo by Rie Kanno

1泊2日のツアーでは時間が足りないので、私たちが作るのは、表面のオイモの模様を縫い付けるところまで。さらに四辺に別のフェルトを張り付け、裏に別の布を張り付けて厚みを出すという過程を経てシュルダックが完成します。残りは職人さんが作って届けてくれるとのことで、ツアーでは一番華やかな部分だけを体験させてもらいました。

キルギスに住んで、毎日のように見かけているけれど意味も知らなかったオイモ。

その背景を知ると「あのオイモにはどんな意味があるんだろう」なんてもっと知りたくなってしまいました。

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キルギスが抱える職人の高齢化と後継者不足の問題

▲Photo by Rie Kanno

日本ではさまざまな業界で職人不足が叫ばれていますが、それはキルギスでも同じ。伝統工芸に携わる職人さんは高齢化し、減り続けているのだそうです。

今回ツアーで訪れたボコンバエワ村には3つの大きな職人グループがあり、「伝統工芸の町」のようになっています。

伝統工芸を学び、自分も職人になりたいと思う若者は少ない一方、興味を持つ外国人旅行者が多いことに目を向け、旅行者を対象にした体験教室が開催されています。

そうして少しずつ海外にオイモを広げ、知ってもらえたらと考えているそう。

今回のツアーを主催するMIYABI JAPANも「ОЙМО from Kyrgyzstan」というブランドを3年前に立ち上げ、職人たちとオイモを使ったキルギス製品を制作し、日本で販売しています。

もしかしたら皆さんも、日本で「オイモ」模様のアイテムを見かけることがあるかもしれません。

海外の伝統工芸も興味深いのですが、日本人でありながら意外と知らないのが、日本の伝統工芸。

着物の着付けや茶道など、自分で出来たら素敵ですよね。冠婚葬祭で目にする水引を体験できる教室も全国にあります。

興味を持った方がいれば、ぜひ調べてみて。

自分で「作る」「体験する」時間って、とても楽しいですし、普段やらないことに挑戦するのは最高のリフレッシュになりますよ。