自分にとっての「いい人」が、他の人にとっては「悪い人」ということもある【毎日が変わる片づけのワザ(193)】

整理整頓や片づけは、少しでも生活を快適にするために避けては通れない課題の1つですが、いざ取り組んでみたところで「なかなか片づかない…」という方は少なくないようです。そこで、整理収納アドバイザーとライフオーガナイザーの資格取得の際に学んだ内容から、仕事や家事、気持ちを片づけるときの基準にしていることを紹介します。

自分にとっての「いい人」が、他の人にとっては「悪い人」ということもある

リモートワーク中心で働くようになって約3年。仕事の関係者について、自分が接した以上のことはわからないし、知ることは難しい、とこれまで以上に思っています。

わたしは、初めて仕事をする人とまずテキストでやりとりすることが多いです。そのため、たとえば、「テキスト上では猛烈に感じが悪かったけど、実際会ってみたら話しやすくて、ただ文章がぶっきらぼうな人なだけだった」逆に、「テキストでは超感じが良かったけど、会ってみたら態度がすごく悪かった」ということが時々あります。

そして、「一見感じがいいけど、仕事の仕方がなんかずるい…」ということも。

「その人に会ってみるまではわからない」「ある程度の期間、一緒に仕事をしてみないと見えないこともある」とより感じるようになりました。

また、最近、わたしが接していたときには「仕事の進め方もとても誠実で、すき!」「この人が上司だったらいいのに」と思っていた人について、親しい同僚から悪評を聞くことが増えました。

「あの人本当に態度が悪くて、上から発言が多くて嫌!」とか、「そんな言い方しなくてもいいのに、って言い方をしてくるから腹が立つ」など…。

わたしが知っていたその人の姿とは真逆すぎてショックでしたが、考えてみればそりゃあそう。その人の言動をどう感じるかは人それぞれだし、その人のどの面を見たかも状況や関係性(仕事上の役割や立場など)によって違います。

そして、時も流れています。人は時間と共に変わることもあります。

今回聞いた人のことは2年くらい直接会ってもいないし話してもいないので、「もしかしたら、仕事の環境や立場の変化で、変わってしまったのかもしれないな…」と少し寂しく思いました。

その一方で、「こうやって、人からの評判でしか他の人について知ることができない状況って、こわいなぁ。それだけを信じてしまわないようにしたいなぁ」とも感じました。

次にその人と直接やりとりしたり会ったりするときまで、「もしかしたら、わたしと過去に接点があったときとは違う人になっているかもしれない」くらいのトーンでいったん悪評は受け止めておきたい。「他の人たちがその人をどう思うか」より、「自分がその人と接してどう感じたか」を見失わないようにしたいと思います。

そして、自分についても「わたしのこの面を見ていた人からは好感をもたれるかもしれないけれど、別の面を見ている人からは、苦々しく思われている可能性もあるだろうな」と、客観視するきっかけになりました。<text:なまけるための片付け/花太郎(整理収納アドバイザー) https://note.com/namake_kataduke>