彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人。でもって、タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けている――。 そんなえりのボスのもとにはウワサを聞きつけ、今日も悩みを抱えた女性が、ふらりと立ち寄ったようですよ。

3. 膣のゆるみを確認する方法



婦人科でチェックしてみるのも◎(写真:iStock)

 膣のゆるみがあると、次のような症状が出やすくなります。

<膣のゆるみチェックリスト>
□タンポンが漏れやすい、ずれやすい
□膣のしまりの悪さを自覚している
□入浴時、膣からお風呂のお湯や空気が出る
□性行為で満足感を得にくくなった
□座ったとき膣に空気が入って、おならのような音(膣ナラ)が出る
□咳やくしゃみをすると尿が漏れる

 当てはまる項目がいくつかある場合は、膣がゆるんでいる可能性があります。

 正確な膣圧を測定するには膣圧測定器のある婦人科クリニックなどで計測してもらう必要がありますが、自分の指を膣内に挿入して簡単なチェックを行うことも可能です。

 清潔にした中指・人差し指の第二関節まで膣内に挿入してから指を45度の角度に開き、膣に力を込めても指に圧力を感じないようならゆるんでいる可能性が高いといえます。

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4. 膣のゆるみ対策には膣トレがおすすめ!



膣トレを始めてみませんか?(写真:iStock)

 膣のゆるみを本格的に治療するには、美容婦人科・婦人科形成などの医療機関で「膣ハイフ」という施術や、手術などを受ける必要があります。

 しかし、膣のゆるみが気になる人は、まずは膣トレ(膣トレーニング)を始めてみましょう。

 膣トレは子宮や子宮を支える「骨盤底筋群」を鍛えるトレーニングのことで、膣のゆるみや尿漏れの対策として効果的です。

 膣に挿入して用いる膣トレ専用グッズもありますが、グッズを使わなくても手軽に膣トレを始めることができますよ。

<膣トレの方法>

(1)両足をそろえ、背筋を伸ばして立つ。
(2)ゆっくり10秒かけて、息を吐きながら膣・尿道・肛門を引き上げるように締める。
(3)ゆっくり10秒かけて、息を吸いながらゆるめていく。
(4)(2)、(3)を3回程度くり返す。

 膣トレは毎日続けることが大切です。仕事や家事の合間のちょっとしたすきま時間にもとり入れることができるので、1日数セット行うことを習慣にしましょう。