これが職人技……! 恐ろしい「般若の面」を塗るお面作家の仕事ぶりに「エクセレント!」「素晴らしい仕事だ」称賛の声

 木で作られた伝統的な般若面を塗装する動画が、Instagramで「エクセレント!」「美しい!」などと注目を集めています。

繊細な技術で般若の迫力を表現

 動画を投稿したのは、お面作家の山本博之(@hiromitsu.430)さん。日本の伝統的なお面作りの技を継承している職人で、制作の様子をInstagramで発信しています。

 注目を集めている動画は、恐ろしい表情を浮かべる「般若」のお面を塗る様子が収められています。木目が浮かぶ素のお面を白く塗ってから、青の塗料を重ね塗りしていきます。山本さんによると、塗料は膠(にかわ)を使った日本絵の具で、調合がとても難しいそうです。

 眉間のシワなどの部分に陰影を付け、目の周りを赤く塗ると、グッと迫力のある表情に。口や歯など細かいところもていねいに塗っていきます。

 極細の筆でほつれた髪の毛を1本ずつ描いていく繊細な筆さばきに思わず見惚れてしまいますね。

 最後に眉を描き入れて完成。動画ではあっという間ですが、実際には約1カ月を費やしているそうです。

 熟練の技を持つ山本さんですが、いまだに狙った色にならず塗り直すこともあるといい、お面職人の技の奥深さを感じます。

 見事な仕上がりのお面には、国内外から「エクセレント!」「並外れてる!」「美しい!」「飾りたい」「素晴らしい仕事だ」といった称賛の声が寄せられています。

 山本さんによると、Instagramのフォロワーの8割は外国人で、日本のお面職人に対する驚きの声や、自分も作ってみたいという反応が多いそうです。また世界各国のタトゥーアーティストが、和彫りの資料としてチェックしていることもあるそうです。

動画提供:山本博之(@hiromitsu.430)さん

本記事で紹介した投稿

山本博之さんの投稿

動画提供:山本博之(@hiromitsu.430)さん