昨年より、2人体制となったKing & Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉(25)と髙橋海人(25)。4月期に始まったそれぞれの主演ドラマを軸に、2人が確かに築き上げている新しいキンプリを再確認...

「双子感がすごい」永瀬と髙橋の演技力



アイドルでヘタレを演じた先駆者・二宮/(C)日刊ゲンダイ

 髙橋も、「だが、情熱はある」での熱演ぶりに加え、今回のQ役を経て、俳優として二宮的カメレオン特性も持ち合わせているように感じる。

 同じキンプリ同士では、影があり、年上の女性にも強引なところを見せる永瀬演じる透と、女性に対し無垢でヘタレな髙橋演じるQは全く真逆に見える。

 デュオになってから特に、永瀬と髙橋は「双子感がすごい」と、顔立ちや醸し出す雰囲気が似ていると言われているのだから、2人の演じ分けは見事だ。

 ユニット・キンプリとしては、「東京タワー」の主題歌に切ない思いを歌ったバラード曲「halfmoon」、「95」の主題歌にクールなHIP HOPダンス曲の「moooove!!」と、こちらもそれぞれの世界観に沿った真逆な楽曲が使われドラマを盛り上げている。

 2曲はキンプリCDデビュー6周年の記念日に「halfmoon/moooove!!」として両A面シングルで発売される。2人体制としては、昨年の「なにもの」、「愛し生きること/MAGIC WORD」に続き3枚目のシングルとなる。

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新しい「キンプリの形」を創る



アイドル業では2人とも大人の色気大爆発/「halfmoon/moooove!!」[通常盤(初回プレス)]

 今月11日には5周年を締めくくる屋外イベント「King & Princeとうちあげ花火」を千葉・ZOZOマリンスタジアムで敢行した。デビュー曲「シンデレラガール」や歴代のヒット曲などに合わせ、緻密に計算された花火が打ち上がる演出で、2人もファンとともに花火を鑑賞したり、甚平姿を披露するなどした。

 5周年ラストの日となる来月22日には山口・きらら博記念公園でも開催を予定しており、2公演合わせて6万人を動員予定だ。

 通常のライブツアーとはまた違ったイベントを成功させ、これまでにないキンプリの形を創り上げている。

キンプリの屋号を守る2人の強い意志と絆

 永瀬は、自身の冠ラジオ番組「King & Prince 永瀬廉のRadioGARDEN」(文化放送)で、「東京タワー」と、相方である髙橋の「95」も合わせて宣伝しつつ、グループ仕事の合間にマネジャーがドラマ仕事を入れ、うまく両立させてくれている環境に感謝していた。

 6人体制からの変遷を経て永瀬・髙橋の2人体制となったが、キンプリの屋号を守る2人の強い意志と絆が感じ取れる。今後2人がどこまでキンプリを進化させてくれるのか注目したい。

(こじらぶ/ライター)