昨年より、2人体制となったKing & Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉(25)と髙橋海人(25)。4月期に始まったそれぞれの主演ドラマを軸に、2人が確かに築き上げている新しいキンプリを再確認...

役者キャリアも確実に築く永瀬廉と髙橋海人



真逆すぎる「東京タワー」と「95」のキンプリ/(C)日刊ゲンダイ

 昨年より、2人体制となったKing & Prince(以下、キンプリ)の永瀬廉(25)と髙橋海人(25)。4月期に始まったそれぞれの主演ドラマを軸に、2人が確かに築き上げている新しいキンプリを再確認したい。

 永瀬は、今年1月期の「厨房のありす」(日本テレビ系)と4月期の「東京タワー」(テレビ朝日系)に“連投”している。それも「東京タワー」では、板谷由夏(48)と道ならぬ恋に落ちる医大生・小島透役で、主演として大人のラブストーリーを引っ張っている。

 21年朝ドラ「おかえりモネ」(NHK総合)の及川亮役以来、永瀬は影のある青年役を多く演じてきた。彼が醸し出す儚げな雰囲気、優しい口調はそれに合っている。

「東京タワー」では色気がダダ漏れ

 今作ではそれに加え、第1話冒頭のシャワーを浴びるシーンや、ラストの板谷とのベッドシーンなどは、20代後半となった永瀬の色気がダダ漏れになっており、さらなる新境地を切り開いていると言えるだろう。

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憑依型の片鱗を見せた髙橋海人の最新作



まっすぐに生きようとする面々に引け目を感じるQ/(C)日刊ゲンダイ

 一方、髙橋も4月期より、テレビ東京開局60周年記念番組「95」で主演を務めている。23年の「だが、情熱はある」(日テレ系)では、オードリー・若林正恭役で、口調を含め、恐ろしいほどまでに本人に憑依し、その演技力を知らしめた。

「95」では、1995年という時代を全力で駆け抜けた高校生・広重秋久(通称Q)を演じている。渋谷で活動するチームにQを誘い入れる仲間は、中川大志(25)、細田佳央太(22)、関口メンディー(33)らが演じているが、Qは彼らをイケている集団とし、自身はそれに相応しくない冴えない高校生だと感じていた。

 第2話では、バイト先のカラオケ店で、ギャルに絡まれ、女性との経験がないことを散々いじられた。第3話で、スカウトされた人気雑誌の撮影に参加してから男として自信をみなぎらせていくが、それまでは端正な顔立ちのキラキラアイドル髙橋とは思えないくらい、時に髪をボサボサに振り乱しながら、及び腰のヘタレを見事に演じていた。

「ヘタレ高校生」を自分のものにした二宮

 女性の経験がないヘタレ高校生と言えば、二宮和也(40)も2003年の「Stand Up!!」(TBS系)で演じている。

 女性ファンをキャアキャア言わせていた嵐の二宮とは到底思えないほど、Tシャツに短パンの二宮演じるショーちゃんは、とにかくヘタレに見えた。この時点で二宮が名優になることは確定的に思えた。