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新潟から広がる優しさのリレー 新潟医療福祉大学の鍼灸学生が届けた癒やしの時間

がんと向き合う人たちを支える輪が、新潟の地で静かに広がっています。
病気とともに生きる人、その家族、そして支援する人たちが一堂に会し、互いに励まし合うチャリティーイベント「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2025にいがた」が開催されました。

このイベントに参加したのは、新潟医療福祉大学 鍼灸健康学科の学生と教員たちです。
東洋医学の知識を活かし、ツボ押し体験や日常生活でできるセルフケアを紹介するブースを設け、訪れた人々に体と心の両面から寄り添いました。

会場には多くのがん経験者やその家族が訪れ、「体が軽くなった」「自分でも続けてみたい」といった声が聞かれたそうです。
学生たちにとっても、学びを地域の中で実践する貴重な機会となりました。
一人ひとりの優しさがつながることで、誰かの明日を支える――そんな温かな光景が新潟の秋を彩っていました。

がん支援イベント「リレー・フォー・ライフ」に広がるつながり

「リレー・フォー・ライフ」は、がんと向き合う人たちを支えるために世界各地で行われているチャリティーイベントです。
がん経験者(サバイバー)やその家族、支援者、地域住民が歩き続けることで「命のリレー」をつなぎ、がん征圧と支援の輪を広げる活動として知られています。

2025年10月18日(土)と19日(日)には、新潟県スポーツ公園カナール広場で「リレー・フォー・ライフ・ジャパン2025にいがた」が開催されました。
二日間で約500名が参加し、そのうち約180名ががんサバイバーでした。会場には、がん経験者や家族が語り合える「がんカフェ」や地域団体による体験ブース、チャリティー販売などが並び、温かな交流の場となりました。

今回、このイベントに新潟医療福祉大学の鍼灸健康学科が参加。
学生と教員が「がんカフェ」ブースの一角で東洋医学をテーマにした体験コーナーを設け、来場者に向けて健康維持のための“セルフケア”を紹介しました。
それは単なる体験ではなく、病気と向き合う人たちに「自分を大切にする時間」を届ける、静かなエールのような活動でもありました。

新潟医療福祉大学 鍼灸健康学科の取り組み

今回ブースを担当したのは、新潟医療福祉大学 鍼灸健康学科の教員2名と学生16名。
両日8名ずつが参加し、訪れた人たちに東洋医学の視点から“自分の体と向き合うきっかけ”を届けました。

ブースでは、「ツボ押し体験」や「日常でできるセルフケアの紹介」が行われ、約150名が訪問。
学生たちは、体の不調に合わせてツボの位置や押し方を丁寧に説明し、教員が安全に配慮しながらサポートしました。
体験の中には、血流を促す温熱療法もあり、温かさを感じながらリラックスした表情を見せる人も多かったようです。

参加者の中には、抗がん剤の副作用による手足のしびれに悩む人もいました。
「鍼灸が症状の軽減に役立つことを知り、これから試してみたい」と話す声も聞かれ、東洋医学への関心が広がる場にもなりました。

鍼灸というと専門的で敷居が高いイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、今回のように“触れて、体感できる機会”があることで、その心地よさや効果を実感でき、日常の健康づくりに活かせるヒントが見つかります。
学生たちのまっすぐな姿勢と温かな対応が、来場者の安心感につながっていました。

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