F1アゼルバイジャンGPの初日FP2でランド・ノリス(マクラーレン)はミスによってセッションを台無しにし、2日目以降に向けて大きな代償を支払うこととなった。
バクー市街地コースで行なわれているアゼルバイジャンGPで、ノリスは手痛いミスを犯した。FP2の中盤、ソフトタイヤに履き替えてコースに出た後、マシンの左リヤをウォールにヒットさせてしまった。その結果、ノリスはFP2の残り時間は走行することができなかった。
「特にここでは、大きな代償になった」とノリスは言う。
「接触までは良いフィーリングだったんだ。プッシュせずに限界がわからないよりも、プッシュして限界を見つけるほうがマシだと思う」
「だから残念だ。それに昨年よりも柔らかくなったこのタイヤで、燃料を積んだ状態で走りたかった。でもこうなった以上仕方がないから、埋め合わせていかないといけない」
「コースは昨年とかなり異なっていて、結構速くなっているし、タイヤコンパウンドもあまり馴染みのない柔らかいセットになった」
「モナコやイモラで使ってきたものだと思う。それで、今は確かに学習が遅れてしまっている。僕とオスカーのどちらとも、散々なセッションだったと思うよ。彼もマシンに苦戦していたようだったし、明日は挽回できるか様子を見てみよう」
2日目以降に向けてノリスは特にフェラーリを警戒している。実際、FP2ではルイス・ハミルトンが最速で、シャルル・ルクレールが2番手と好調だった。
「昨年、ここではピアストリが勝利しているけれど、彼らはここで最速だった」
ノリスはそう語る。
「だからフェラーリは速いと思うよ」
さらに、FPではどちらも6番手タイム以下に留まっていたものの、レッドブルのことも警戒しているという。
「レッドブルも速いと思う。金曜日に彼らは絶対速く走らないけど、そのあと、どういうわけか目を覚ましまた速くなるんだ」
「だから明日は少なくともライバル3台から挑まれると思っているんだ」
そしてFP1をパワーユニットのトラブルで走行時間をロスしたピアストリだったが、彼は2日目以降に向けてポジティブな姿勢を見せた。
「ちょっとトリッキーで、アップダウンがある」とピアストリは言う。
「僕はペースはまずまずあると思う。今のところ、最大限の力を発揮するのがちょっと楽じゃないのが、一番の問題かもしれない」
「FP2ではいくつかの事を試してみた。明日に向けて何を変えていけるかはこれから確認できると思うけど、タイヤ選択など、ちょっとした変化があると思う。今日はポジティブな面もあったと思うよ。難しい瞬間も少しあったけどね」

