練習に行きたいけどなかなか時間がない…。そんなアマチュアゴルファーに、家の中でできるドリルを紹介します。
使うものはホームセンターなどで売っているものばかり!すぐ手に入るので、田中コーチのレッスンをすぐに実践してみましょう。
練習器具は自分でも安く作れる!

仕事や気温差で、練習場に行くことすらはばかられる日々が続きますよね。それならばいっそのこと、快適な自宅の室内で効率よく練習してスイングのレベルアップを図りませんか?
クラブを振るスペースがなくてもできる練習を中心に、ホームセンターなどで手に入る自作グッズを使った10のドリルを紹介。1日3つのメニューを各10分。3日ぶんお教えします。これを繰り返し行なえば、後日久しぶりに練習に行った際に驚きの成果があるはずです。
1日目はゴムチューブを使ったボディドリルです。
【Menu1】脚を縛って素振り

チューブを両ヒザの位置で軽く縛り、これに抵抗する外側へのテンションをかけてシャドースイング。下半身の動きが安定し、軸ブレしない動きが身につく。

【Menu2】首にかけて素振り

チューブを首にかけて両端を手で持ち、腕を伸ばすテンションをかけながら素振り。「ヒジの引け」を防ぎ、大きなスイングアークで振る感覚が養える。

手元と胸の距離が一定になる!
【Menu3】上腕を縛って素振り

チューブで上腕を軽く縛ったまま素振り。体の正面から腕が外れないようにキープできるので、手打ちを矯正し、体の回転で振るスイングが覚えられる。

クラブが持っているエネルギーを生かせる

2日目は、バケツ、ホース、塩ビパイプを使って、クラブのもつエネルギーを感じつつ、それを活かしてスイングする感覚が身につくドリルを行ないましょう。
バケツ素振りは、なかに入れた水をこぼさないように振ることで、クラブの重さを感じ、遠心力を活かしたスイングがマスターできる。ホースでの素振りは、シャフトよりも軽くやわらかいものを振ることで、シャフトのしなり戻りのエネルギーを生かせる動きが身につく。
L字型の塩ビパイプを振ると、先端側が勝手に動くことでフェースが「返る」感覚を体感することができ、球がつかまるようになります。

【Menu4】水を入れたバケツで「クラブに振られる」感覚を養う

バケツに半分くらい水を入れ、取っ手を両手でもってスイング。水をこぼさないように遠心力をキープしつつ「重さに振られる」感じを知ろう。

バケツの水をこぼさず、振り子のように振る動きは、自然と軸をキープし、クラブの遠心力を活かしたスイングと共通する。
【Menu5】ホースを振って「シャフトのしなり戻り」の使い方を覚える

やわらかいホースを振ることでシャフトの使い方を体得。バックスイングでしなったものを、ダウンスイングで逆方向にしなり戻らせるのがポイント。

ホースは「し」の字に持つ

ホースはひらがなの「し」のように、先端が上を向くように持つ(○)。
背中に巻きつかせる

トップとフィニッシュでホースが背中に巻きつくように「間」を取って振る。
【Menu6】L字のパイプを振って「フェースが返る」を感じる

長短の塩ビパイプを継ぎ手でL字につないだものを使用。重心距離が長く、クラブでも自然と起こるフェースターンの動きを強調させて体感できる。

トップで先端が少し下がる位置が正解

L字の先端部の重さでフェースが開閉するのを感じる。トップでは少し「垂れる」くらいの位置が正解。

先端が返ろうとするのを妨いで、真っすぐ振ろうとする動きはNG。

