SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2025年3月にX(Twitter)で話題になった「雨の日の写真かと思ったら……」について、投稿者のモトジママサユキ(@BkMoto)さんに話を聞きました。
車の中から撮った写真かと思いきや……
話題になった投稿は、モトジマさんが「力作だと思う作品を見せて」のハッシュタグを添えて公開した1枚の画像です。道路を走る車の中から見た風景が写っており、水滴がたっぷり流れ落ちるフロントガラス越しにロードサイドの店舗や標識、前を走る車などがぼんやり見えています。一見すると、運転席から撮影した写真のように見えますが……。
なんとこの画像は、モトジマさんが描いた油彩画の作品だったのです! 雨粒や雲といった自然物のリアルさはもちろん、視界の悪い日特有のぼやけた建物の表現は見事のひとこと。ぬれた地面に反射する対向車のライトやコンビニのサインといった、光の描写にも驚かされます。まさかこれが絵だとは……。
まさかの正体に困惑&驚きの声
思わず二度見しそうになる衝撃的な1枚に、Xでは「え? え? 写真じゃない?」「これ絵なの!?」「まじだ……すげえ」「信じられない。うますぎる」「もう本物より本物……!」「ヤバい。天才がいる」といった驚きの声が続々。投稿は約15万件の“いいね”を獲得し、300万回以上表示されるほど話題になりました。
モトジマさんは油彩と水彩を中心に多数の作品を発表しており、東京都港区の国立新美術館で例年行われている「春陽展」に作品をたびたび出展しています。この“雨の日”の作品は、2023年に開催された第100回の同展覧会で展示されていたものとのことです。
ねとらぼ編集部では、バズった当時の状況や作品制作の背景についてモトジマさんに聞きました。多数の反響が上がった際の心境や、今後の制作についての予定は——?

