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『ばけばけ』ヘブン役のトミー・バストウは185㎝で「猫背でもデカッ」 実際の小泉八雲の身長調べたら衝撃だった

『ばけばけ』ヘブン役のトミー・バストウは185㎝で「猫背でもデカッ」 実際の小泉八雲の身長調べたら衝撃だった


『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

【画像】え…っ! 夫婦で立って並ぶと「あんま身長変わんなくね?」 コチラが小泉八雲さん(ギリシャ人)と小泉セツさん(日本人)の写真です

185cmトミー・バストウさんの演じるうえでの工夫

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 10月27日放送の22話では、主人公「松野トキ(演:高石あかり)」と、松江にやってきたばかりの未来の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、初めて言葉を交わしました。ヘブンは相当な猫背ですが、それでもトキと並ぶと身体が大きいのが印象的です。

 トキ役の高石さんが身長160cmなのに対し、ヘブン役のバストウさんは身長185cmもあります。OPクレジットでも、ふたりの身長差が分かる写真がいくつかありました。

 ただ、実際のラフカディオ・ハーンさんは、諸説あるものの身長が157~160cmほどしかなかったといわれています。足のサイズも、23.5㎝しかなかったそうです(松江市が発行している冊子「一から知りたい小泉八雲とセツの物語」より)。

 ハーンさんの失明した左目(16歳のとき、学校で遊んでいた際の事故で失明した)を特殊レンズで再現するなど、役作りを徹底しているバストウさんは、NHK財団が運営するステラnetのインタビューで

「僕の身長は185センチなのですが、ハーンの背丈は160センチくらいで小柄だったという記録があるんです。しかも、かなりの猫背だったと。すると、常に下から見上げるような角度で人と相対していたわけです。だから、僕もそれを意識して猫背にして、目線の角度も意識するようにしています」

 と、演じるうえでの工夫を語っています。

 ちなみに、ハーンさんは欧米社会のなかで自身の低身長にコンプレックスがあり、それ故に平均身長が自分と変わらない日本の人びとに親近感を覚えたという説もあるようです。1876年からお雇い外国人として東京医学校(現:東京大学医学部)の教師を務めた、ドイツの医師エルヴィン・フォン・ベルツさんが1880年代に行った調査によると、当時の日本人男性の平均身長は158.5cmでした。

 東京帝国大学英文科にてハーンさんのもとで学んだ田部隆次さんによる評伝『小泉八雲 ラフカディオ・ヘルン』(中央公論新社)には、「日本に来てヘルン(日本での呼び名)が愉快に思った事の一つは、日本では身長の低きを嘆ずるに及ばなかった事である」「アメリカでは身長の低きをかこったが、日本人は五尺二寸五分(約159cm)のヘルンとあまり変りはない」といったことが書かれています。

 身長の低さは、現代の欧米人がハーンさんを再現するうえで、一番難しい点と言えるかもしれません。バストウさんが、役作りで本人との身長差の壁を超えることに期待したいところです。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」が正式表記。

配信元: マグミクス

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