
「スター・ウォーズ」シリーズが打ち出す革新的アニメ企画「スター・ウォーズ:ビジョンズ」のVolume3が、10月29日(水)よりディズニープラスで配信開始。9作品のあらすじと場面写真が公開された。
■9つの物語、9つの視点で描かれる“スター・ウォーズ”
「スター・ウォーズ」シリーズが打ち出す一大プロジェクト「スター・ウォーズ:ビジョンズ」Volume3が配信開始されることとともに、詳細な作品紹介も一挙に解禁された。
世界をリードするアニメーションスタジオを迎え、各クリエーターが独自の視点で「スター・ウォーズ」を描く同プロジェクト。Volume3では、「スター・ウォーズ」の創造のルーツとも言える“日本”に回帰し、日本文化と「スター・ウォーズ」の融合が鮮やかに描かれている。
発表された内容では、合計9つのアニメスタジオが参加し、それぞれが独自の世界観を持った物語を紡ぐ。登場キャラクターや舞台設定も多彩で、ジェダイ、ストームトルーパー、ライトセーバーといったおなじみの要素に加え、日本の時代劇や“カワイイ文化”の要素も織り交ぜられている。
■神風動画+ANIMA制作「The Duel: Payback」
Volume1で描かれた「The Duel」の続編で、黒澤映画の空気をまとい、「スター・ウォーズ」と日本の時代劇を見事に融合させた作品。
期せずして同じ目的を持った者たちと共闘することになったローニン。彼の前に立ちはだかるのは、復讐に取り憑かれた歪んだジェダイだった。
赤いライトセーバーと青いライトセーバーがぶつかり合う激闘の中、光と闇の境界が揺らぎ始める。
前作「The Duel」と同様、水野貴信氏が監督を務め、岡崎能士氏がキャラクターデザインを担当。モノクロ調の重厚な映像美と黒澤明作品を彷彿とさせる演出が再びスクリーンを支配する。

■キネマシトラス制作「彷徨う者たち」
Volume1で描かれた「村の花嫁」の続編で、オーダー66後、帝国支配下の銀河を逃げ延びる“元ジェダイ”の物語。
ジェダイの生き残り・エフは、人助けをしながら辺境の宇宙をさまよっていた。負傷し、義足を修理するため旧友を訪ねるが、辿り着いた星はカーボナイト汚染で荒廃していた。
避難船で過ごすひととき、再び帝国軍が現れ、かつての因縁の相手が姿を見せる。
「村の花嫁」から引き続き、垪和等監督が“生きるために戦うジェダイ”の悲しみと希望を描く。
■Production I.G制作「The Ninth Jedi: Child of Hope」
Volume1で描かれた「九人目のジェダイ」の続きを描く本作は、“親子の絆”とライトセーバーアクションという「スター・ウォーズ」の伝統ともいえる要素を描く。
強いフォースを秘める少女カーラは、仲間と共にジェダイを探す旅の途中で襲撃され、漂流船に救助される。
船内で出会った給仕用ドロイド・テトの願いを聞き、眠るテトの主人を救おうとするが、そこへカーラを追うジェダイハンターが迫る。カーラは仲間との再会を誓い、運命に立ち向かう。
「九人目のジェダイ」を手掛けた神山健治監督の構想を塩谷直義監督が引き継いだ作品。

■プロジェクトスタジオQ制作「四枚羽の詩」
日本アニメならではの“キュートで強い”プリンセスが主人公。
帝国軍が雪に覆われた惑星に降下し、反乱軍基地が危機に瀕する中、若き戦士クラネとアストロメク・ドロイド、トーチュが偵察任務に向かう。
そして、帝国軍の襲撃を受けた村で唯一の生存者ウーパスと出会い、戦いの渦へ身を投じることに。
メカスーツに身を包み、笑顔で敵に立ち向かうプリンセスの主人公クラネの姿が印象的な、美しい雪景色と迫力あるメカアクションが融合した作品となっている。
■WIT STUDIO制作「The Bounty Hunters」
“賞金稼ぎ”と“二重人格ドロイド”のバディが織りなす痛快な冒険譚。
宇宙を渡り歩く賞金稼ぎの女性・セブンと相棒の二重人格ドロイドIV-A4はある日、鉱山惑星で危険な依頼を請け負う。
早速任務に取り掛かる二人だったが、資源会社の陰謀、反乱組織との戦闘、そしてセブンの信念が試される瞬間が訪れる。
クールで豪胆なセブンと、いつもは冷静だが戦闘となると6本の腕で大暴れするIV-A4の相性抜群な様子が見どころとなっている。

■キネマシトラス制作「ユコの宝物」
タトゥイーンを舞台に描かれる、少年とクマさん型ドロイドの“カワイイ×冒険”ストーリー。
孤児のユコとお世話ドロイド・ビリーは仲良く暮らしていたが、ある日謎の不良少年ソラと出会う。
そして誕生日会の夜、キツネミミの海賊団に襲われ、ビリーがさらわれてしまう。
ユコとソラは海賊を追い、惑星を舞台に巻き起こる大冒険へと旅立つ。
“日本のカワイイ文化”と「スター・ウォーズ」が融合したハートフルな一作。
■TRIGGER制作「The Smuggler」
帝国との駆け引き、密輸船で繰り広げられる疾走感あふれるアクション活劇。
惑星ゼナリタで帝国に追われる密輸業者チタ。ゼナリタからの脱出を図るも法外な船の修理費に足止めを食らっていたところに飛び込んできたのは高額な依頼。
依頼人のミセス・グリーヌは何か訳がありそうで、彼女と青年アローを他の星へ運ぶことを要求してくる。
Volume1で好評を博した作品「The Elder」の大塚雅彦監督が再びスター・ウォーズの世界に帰還し、熱いスペースアクションを描く。

■ポリゴン・ピクチュアズ制作「極楽鳥の花」
“光と闇”の狭間で揺れ動く、盲目のパダワンの試練。
修行中の戦闘で視力を失ったパダワンの少女ナキメは、恐怖と絶望の中で生き延びようとする。
だが、その心に忍び寄るのはダークサイドの誘惑だった。
闇への誘惑というアナキン・スカイウォーカーを想起させる葛藤の物語を、吉平“Tady”直弘監督が3DCGで描き出す。
■デイヴィッドプロダクション制作「BLACK」
伝説のアニメーターが名もなきストームトルーパーを描く、異色のビジュアル体験。
劣勢の戦いの中、帝国のトルーパーの取り憑かれた精神がサイケデリックな戦いを繰り広げる。
スタジオジブリ作品でも活躍した伝説のアニメーター・大平晋也氏が監督を務め、独自のビジョンで描き出す作品。


