KTMのペドロ・アコスタはMotoGPマレーシアGPで2位と好結果を持ち帰ったが、その鍵となったのはマシンの制御を全て外し、ライダーが極力コントロールすることだったという。
アコスタは今シーズン、KTMのマシンの“持病”となっているタイヤのデグラデーション(性能劣化)に悩まされてきた。それはシーズン後半戦となっても変わっておらず、5番手スタートのマレーシアGPでも2位の有力候補とは言えなかった。
実際、スプリントレースではその兆候が現れていた。10周の短いレースにもかかわらず、アコスタは一時的に2番手を走ったあと、中盤以降は後退して4番手フィニッシュ(ペナルティで3位に繰り上がり)だった。
しかし決勝でアコスタはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を抜いて2位を獲得。好結果を持ち帰ったアコスタだったが、タイヤ問題への対処のために、大胆な方策を採っていたことを明らかにした。
「僕達の問題は明確なんだ。いつものように色々なことを試してきたけど、また上手く行かなかった」
アコスタはパルクフェルメでそう語った。
「それでチームのみんなにこう言ったんだ。『よし、これ以上は悪くなりようがない……全く違う方向に進もう。それで大失敗しても、僕の責任だ』とね」
「良い仕事ができたと思うよ。優勝争いは難しかったけれど、予想以上に接近することができた。だからかなり満足している」
そして、タイヤデグラデーションの問題への対処で、アコスタはマシンの制御をオフにして走っていたのだと後にメディアに明らかにした。
「コントロールを全部取っ払ったんだ。タイヤの消耗が無いレースのように扱ってやるようにチームに要望した。そして、僕は自分にできるベストな形で、スロットルやブレーキ、ピックアップやライドハイトデバイスに対処していった」
2位という結果にはそれが奏功したわけだったが、アコスタはこれをスタンダードにはしたくないと語っている。
「いや、今後のレースでこれを使いたいとは思わないし、使うつもりはない」

