Oscar Isaac as Victor Frankenstein in “Frankenstein” directed by Guillermo del Toro.
Photo Credit: Ken Woroner / Netflix
【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、本音レビューをします。
今回ピックアップするのは、Netflix映画『フランケンシュタイン』(2025年10月24日公開/11月7日よりNetflixで世界独占配信)です。アカデミー賞監督ギレルモ・デル・トロさんが「生涯を通して映画化したい」と情熱を注いで作り上げた最新作。
「絶対にスクリーンで見たい!」と思い、公開初日に劇場で鑑賞をしてきました。では物語から。
【物語】
ヴィクター・フランケンシュタイン(オスカー・アイザックさん)は、新たな生命を自分の手で生み出すという欲望を抑えきれず、神の領域に踏み込んでしまいます。そして彼が作り出した怪物(ジェイコブ・エロルディさん)は、さまざまな経験を経て、感情が生まれていきます。
Frankenstein. Oscar Issac as Victor Frankenstein in Frankenstein . Cr. Ken Woroner/Netflix © 2025.
そして「自分は何者なのか」と問い続け、ほかの人とは違う不死のモンスターであることに苦しむようになるのです。
【毒親のようなヴィクターに驚き】
前半はヴィクターが父親に厳しく躾けられ、愛情を知らずに育ったという物語が描かれます。これがのちに彼が生み出す怪物に対する扱いの伏線になっているんですね。やがてヴィクターは生命を作り出す欲求に抗えなくなり、禁断の行為を実行に移し、ついに怪物が誕生します。
Frankenstein. BTS – (L to R) Jacob Elordi as The Creature and Oscar Isaac as Dr. Victor Frankenstein on the set of Frankenstein. Cr. Ken Woroner/Netflix © 2025.
ヴィクターと怪物は父と息子みたいなものなのですが、ヴィクターは彼を愛せません。というか愛されたことがないまま大人になったので、愛情を注ぐことがどのようなことかわからないんです。そして、無垢な存在の怪物に対して苛立ち、ひどい行為で見捨てようとするのです。
「勝手に作り出して命を与えておいて何なの」とヴィクターの勝手さに怒りましたよ。おそらくヴィクターは生命を誕生させるまでの知識は豊富にあったのでしょうが、誕生させたあとの怪物とどうふれあって、知識を与えたらいいのかは無知だったのではないかと。
ま〜身勝手な男ですからね。超無責任な毒親だと思いましたね。

