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今田美桜、まぶたの可動域が目力の源…レトロフューチャーな世界でもスター性を証明

今田美桜、まぶたの可動域が目力の源…レトロフューチャーな世界でもスター性を証明

「わたしの幸せな結婚」より
「わたしの幸せな結婚」より / (C)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会

もはや今田美桜をメディアで見ない日はない、と言っても過言ではないだろう。半年にわたってヒロインを務めてきた連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)に加え、目黒蓮(Snow Man)と共演した映画「わたしの幸せな結婚」(2023年)が、9月18日からLeminoでも配信開始。CMなども含め好調な俳優業だけでなく、9月には34年ぶりに東京で開催された「世界陸上2025」(TBS系)のアンバサダーを務めた。そんな彼女のスター性を、いくつかの出演作とともにフォーカスしてみたい。

■“福岡で一番かわいい女の子”として脚光

1997年3月5日生まれの今田は高校2年生で地元の福岡でスカウトされ、モデルやCMの仕事を始めた。だが芝居への思いが募り19歳で上京し、ついたキャッチコピーが「福岡で一番かわいい女の子」。橋本環奈や池田エライザといった、同郷の女優が顕著に活躍している中でのこの二つ名に、期待値の高さがうかがえる。

上京1年目から即、ドラマのレギュラーや映画出演を続けるが、特に学園ドラマで強い印象を残す。2018年に放送されたドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(TBS系)では主人公たちが通う英徳学園を牛耳る「C5」の紅一点で、小悪魔的な魅力を持つ美少女・真矢愛莉を演じた。特徴的なツインテールを揺らしながら見せる、くるくると変わる表情はとにかく愛らしく、視聴者からも“愛莉様”と呼ばれ人気を博した。

続いて2019年、菅田将暉が主演の学園サスペンス「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)では、クラスのカーストトップにいる読者モデルの諏訪唯月役に抜てき。前髪をカチューシャでアップにしたビジュアルも一目見て“一軍女子”と納得させるもので、内面で複雑な思いを抱える様をシリアスに演じてみせた。どちらのドラマも学園が舞台ではあるが、設定はやや現実離れしている。

憧れるけど、現実にはいそうもない高嶺の花を演じることにかけて、彼女の右に出る者はいないと思わせる活躍ぶりだった。どんな作風でも、見る人に「ゴージャスなエンタメを見られた」と実感させてくれるのだ。

■「半沢直樹」スピンオフでも注目

そんなわけで、今田のキラリと光るスター性は、とにかくアクの強いキャラクターたちがいる作品でより強く発揮される。

2020年1月に放送された「半沢直樹」のスピンオフスペシャル「半沢直樹イヤー記念・エピソードゼロ~狙われた半沢直樹のパスワード~」(TBS系)では、同シリーズ初出演で、不正アクセスと戦う東京セントラル証券の若手社員・浜村瞳を好演。同僚役には吉沢亮、北村匠海、井上芳雄ら個性の強い俳優がそろったが、彼らに負けない存在感と芯の強さを見せる。

何か大きな陰謀が渦巻くような、エンタメ性の強い作風が似合う今田にとって、半沢直樹の世界はぴったりだった。同年7月期に放送された日曜劇場「半沢直樹」にも続投した。

やはりマネーゲームの世界が舞台の「トリリオンゲーム」(2023年、TBS系)では、主人公のハル(目黒)とガク(佐野勇斗)に立ちはだかるドラゴンバンクの社長令嬢・黒龍キリカ役を務める。この時は令嬢らしく衣装も派手になり、キュートな新星から大人の色気を身に付けた役者への変貌も印象付けた。

■「わたしの幸せな結婚」で“不遇のヒロイン”を好演

レトロフューチャーな世界でも今田のスター性を証明してみせたのが、顎木あくみによる同名小説を原作とした映画「わたしの幸せな結婚」でのヒロイン・斎森美世だった。

名家に生まれながらも家族に虐げられてきたがゆえに自信のない美世は、ある日、名家の当主・久堂清霞(目黒)と結婚することを命じられる。清霞はその美貌とは裏腹に、性格は冷酷無慈悲という悪評の主だったが、次第に2人は心を通わせていく。そんな2人の前に、越えがたい障壁が現れる――という、政略結婚から始まるファンタジックなラブストーリーだ。

代々、妖(あやかし)と戦う家系に生まれるが、妹と継母から異能を持たないとみなされ、使用人同然にいじめられてしまう美世。これまで勝ち気なキャラクターを多く演じ、“華やか”や“快活”などのイメージがついてきた今田にとって、本作は着物の着こなしから挑戦づくしとなった。

口数は少なく、おどおどとしている美世が、それでも目黒が演じる久堂清霞に引かれて強くなっていく。もともと芯の強さが似合う上に、時折見せる笑顔に美世のヒロイン力を感じさせ、見る人に強くシンパシーを抱かせた。同じ目黒とのタッグでも「トリリオンゲーム」とはまた違った魅力を放った。

ちなみに本作のイベントで、今田は“異能”にちなんで「まぶたの可動域が広い」ことを特技に挙げたことがある。くるくると魅力的な目力を放つ秘訣(ひけつ)でもあるようだ。

■“朝ドラ”ヒロインをエネルギッシュに体現

そして2025年、今田の活躍の舞台は昭和に。連続テレビ小説「あんぱん」でヒロイン・のぶ役に選ばれると、戦前から戦後まで奔走。女学生時代の和装は「わた婚」の美世を連想させるし、戦争や最初の夫との死別を経験しつつも、いつの時代でも明るい“ハチキン”ぶりを見せてきた。

のぶの妹・蘭子(河合優実)、メイコ(原菜乃華)との“朝田三姉妹”には、「アンパンマン」のキャラクターをモチーフにしたイメージカラーが3人の着物に反映されている。のぶは「ドキンちゃん」に由来したオレンジで、このエネルギッシュな色がマッチするのも今田ならではだろう。

着々とキャリアを積み、国民的ヒロインへの階段を駆け上がってきた今田。表舞台に立ってからおよそ10年、28歳になり、美も芸もますます大輪の花を咲かせようとしている。

◆文=大宮高史

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