最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
「良い走りが結果に反映されないのは残念」 角田裕毅、メキシコGPは入賞圏内から僅差の11位で悔しさ…専門メディアは「期待外れと言わざるを得ない」

「良い走りが結果に反映されないのは残念」 角田裕毅、メキシコGPは入賞圏内から僅差の11位で悔しさ…専門メディアは「期待外れと言わざるを得ない」

F1第20戦のメキシコ・グランプリは10月26日に決勝が行なわれ、レッドブルの角田裕毅は11位フィニッシュで2戦連続のポイント獲得はならなかった。

 予選11番手から、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)のペナルティーによって10番グリッドでのスタートとなった角田は、オープニングラップで8番手に浮上したが、第1スティントを37周まで引っ張って入ったピットでジャッキアップに手間取るミスが発生。タイムロスで大きく順位を落とし、その後は挽回を試みたものの、10位フィニッシュのガブリエル・ボルトレート(ザウバー)には約2秒届かず、今季7度目の(決勝レースでの)入賞はならなかった。

 所々で良さを見せながらも、結果には結び付けられなかった週末を終えて、彼は「残念ながら、今日はフラストレーションの残る1日となってしまいました。チームのためにポイントを獲得できる大きなチャンスがありましたが、ピットストップが長引き、上手くいくはずだった戦略が崩れてしまいました。でも、これもレースというものであり、起こる時は起こるものです」と無念さを露にし、以下のようにコメントを続けている。
 「コンストラクターズ・チャンピオンシップでまだ順位(2位)を争えるところにいる中で、ポイントを逃してしまったのは本当に悔しいですが、収穫もありました。スタートでは今回も最大限の力を発揮でき、ポジションを幾つか上げてから、落ち着いてミディアムタイヤで走行しました」

「最初のスティントではマックス(・フェルスタッペン)からそれほど離れておらず、彼とほぼ同じペースで安定して周回できていたので、このチームに加入してから最もハイレベルなロングランのペースを示せたと感じています。上手く流れが来なかったものの、今季ここまで続けてきたように、これからも全力でプッシュし続けます」

 またレース後には、ブラジルのF1専門サイト『GRANDE PREMIO』で「マックスとはほぼ同じペースで走っていました。彼は3位でフィニッシュしましたが、僕もそれほど大きく離れていませんでした。最終的にはタイム上で差が出てしまい、僕自身少し自分を不利な状況にしてしまった部分もありました。でも、今日の走りは良かったと思います。それが結果に反映されなかったのは本当に残念です」と語っている。 また同メディアから、注目される2026年の去就について訊かれると、「皆さんもおそらく、彼ら(レッドブル)がいつ、どんな形で(来季のドライバーラインアップを)決めるのか正確には知らないでしょう? 正直言って、誰にも分かりません。僕も知りません。でも、今日まで、特に今日の走りでは、自分の持てる力をすべて出し切ったと思います。自信はあります」と力強く回答した。

 レッドブルのローラン・メキース代表は、角田のレースを振り返って「ユウキのペースは今日非常に速く、特にミディアムタイヤでの最初のスティントは素晴らしいものだった。残念ながら、彼のピットストップはやや長くなってしまった。我々の超強力なピットクルーでは、普段あまり起こらないミスだった」と悔やんだ。

『F1.com』は、「角田はポイント圏内を走行していたものの、チームメイトと同じ戦略を上手く機能させられなかった。レース終盤にソフトタイヤへ交換した後、アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)を抜いたが、そこで勢いが止まり、最終的にはポイント圏のすぐ外でレースを終えた」と伝えている。
  一方、モータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、角田への評価で「メキシコでの彼には、幾つかの希望が垣間見えた。まずひとつは、第1スティントでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)をしばらく抑え込んでいた点だ。そしてソフトでスタートしたドライバーたちがピットインした後の一時期には、彼のペースがフェルスタッペンと比べても遜色ないものだったからだ」と最初はポジティブに綴ったが、その後は厳しい見解が示された。

「しかし、レース中盤ではペースがかなり悪化し、エステバン・オコン(ハース)を振り切るのに苦労していた。それでも、ピットストップでのタイムロスさえなければ、おそらくポイントを獲得していただろう。ただ、彼が主張した『6位か7位は狙えた』という言葉にはあまり現実味がない。さらに、ピットでの遅れがあったとはいえ、レッドブルのマシンがレーシングブルズ、ザウバー、ハースの前に出られないというのは、さすがに期待外れと言わざるを得ないのではないだろうか」

構成●THE DIGEST編集部
配信元: THE DIGEST

あなたにおすすめ