トヨタでWRC(世界ラリー選手権)王者に2度輝いたカッレ・ロバンペラが本格的にサーキットレースに転向し、2026年から日本のスーパーフォーミュラに参戦するというニュースは世界的に大きな話題を呼んだ。彼は最終的には最高峰カテゴリーのF1を目指していくものと思われるが、トヨタと提携するハースでのF1テストは現時点では計画されていないようだ。
25歳の若さにして、既にWRC最高峰クラスで頂点を極めているロバンペラは、2022年、2023年と2年連続でWRCワールドチャンピオンに輝くと、2024年は充電期間としてWRCはスポット参戦にとどめ(それでも4勝を記録したが)、ポルシェ・カレラカップなどのサーキットレースにも挑戦していた。
そしてロバンペラは2025年をもってラリーから引退。2026年からはTOYOTA GAZOO Racing(TGR)のサポートの下でサーキットレースに本格挑戦することとなった。具体的な最終目標については明言されていないが、2026年にスーパーフォーミュラに参戦し、2027年にFIA F2に参戦する計画であることを踏まえても、ロバンペラはF1参戦を目指していくものと思われる。
TGRの存在は、ロバンペラの挑戦において非常に心強いだろう。彼らはハースF1チームと提携しており、旧車テスト(TPC)という形で、平川亮や坪井翔といったトヨタのドライバーにF1ドライブの機会を与えることができている。
TPCにロバンペラを参加させるという話は進んでいるのか? これについてメキシコシティGPで尋ねられたハースの小松礼雄代表は、「一切計画にありません」と語った。
ロバンペラも平川や坪井と同様に“トヨタのドライバー”のひとりであり、トヨタとしてはロバンペラをF1で走らせようとしているのではと記者から念押しされた小松代表だが、計画はないのだと繰り返した。
「我々の計画にはありません。トヨタがそうしたがっているという話も聞いていません」
「我々の立場としては、全く別の話です。彼が優秀なドライバーであればそれは良いことですし、彼が速いのであればそういった人材を使えるのは良いことです。ただ現在のプログラムには含まれていません」
なお、TGRグローバルモータースポーツディレクターである加地雅哉氏はmotorsport.comの取材に対し、ロバンペラの具体的なサポート体制については明らかにしなかったものの、「彼がスーパーフォーミュラなり今後のサーキットレースにしっかり適応できるように最大限サポートしていきます。その中で色々な場を活用していきますし、トレーニングができるようなサポートを今後我々としてもやっていきます」と述べている。
そして先日、ロバンペラはTGRリバリーをまとったハイテックのF2マシンでテスト走行を行なったことを、自身のSNSで報告している。

