多様な人材が広島に集結——5人の挑戦者たち
このプログラムには、異なる分野でキャリアを築いてきた5人の客員研究員が参加しています。
出身地も職歴もさまざまですが、共通しているのは「広島で新しい価値を生み出したい」という思いです。
映像やエンタメ業界で企画やマーケティングを手がけてきた渥美雄一郎さんは、旅行会社「トラベルボックス広島」に参画。地域の魅力を映像やストーリーとして発信する取り組みに挑戦します。
また、大手自動車部品メーカー出身の日置俊行さんは、建設業を営む森信建設株式会社でDX(デジタル化)の推進を担当。現場の効率化と新しい働き方の導入を目指します。
さらに、スタートアップや外資系広告代理店でマーケティングを担当していた阿部浩太郎さんは、常石商事株式会社で企業ブランディングを強化。
大阪から移住した大野祐子さんは、広島トヨペット株式会社で広報やマーケティングの経験を活かし、地域密着のコミュニケーションづくりに取り組みます。
そして、外資系大手IT企業出身の和泉谷貴仁さんは、東洋電装株式会社でシステム開発やプロジェクトマネジメントのスキルを活かし、企業のデジタル化を支援します。
それぞれの専門性を持つ5人が、広島の地で新しい挑戦を始めています。
都市で培った経験と地方での実践が交わることで、企業にも人にも新しい発見が生まれていく——。
このプログラムは、まさにそんな可能性を形にしようとする試みです。
地方と人がともに成長する未来へ

「ひろしまバリューシフトプログラム」は、単に都市から人を呼ぶだけの仕組みではありません。
企業が新しい風を受け入れ、人が地域の中で自分の価値を再発見していく——。その双方の成長が重なり合うところに、この取り組みの意義があります。
地方の企業にとっては、外から来た人材が持つ経験や視点が刺激となり、これまで気づかなかった課題や可能性を見いだすきっかけになります。
一方で、客員研究員として参加する人たちも、都市とは異なるスピードや人との関わりの中で、自分自身の働き方や生き方を見つめ直す時間を得ています。
半年後には、企業と人がともに歩んだ成果を発表する最終報告会も予定されています。
そこでは、数値化できる結果だけでなく、「人と地域の関係がどう変わったか」という、目に見えない価値も見えてくるはずです。
この挑戦が、地方と都市をつなぐ新しい形として、これからの社会に広がっていくことを期待したいです。
叡啓大学ウェブサイト:https://www.eikei.ac.jp
