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「ゴールに対する飽くなき意欲」今季5点目の上田綺世の“本領発揮”を現地紙が称賛!「信じられないほどのプロフェッショナルだ」

「ゴールに対する飽くなき意欲」今季5点目の上田綺世の“本領発揮”を現地紙が称賛!「信じられないほどのプロフェッショナルだ」

現地時間9月17日に行なわれたオランダ・エールディビジ第3節(未消化分)で、フェイエノールトはフォルトゥナ・シッタールトを2-0で下し、開幕からの連勝を5に伸ばして首位に立っている。

 本拠地デ・カイプの一戦、攻勢ながらもゴールを奪えずにいたホームチームに待望の先制点をもたらしたのは、ここまで4戦中3戦でゴールネットを揺らしていた上田綺世だ。敵陣でのウサマ・タルグハリンのパスカットから抜け出したCFは、GKとの1対1から落ち着いて左足でのシュート。その後、フェイエノールトは70分に速攻からアイメン・スリティのゴールでリードを広げ、守りでは渡辺剛ら最終ラインの奮闘などもあって3戦連続での完封勝利を飾った。

 今季通算5点目に到達し、リーグ得点ランキングでフローニンヘンのブリニョルフル・ウィルムソンと並んで首位に立った日本代表ストライカー。フル出場を果たしたこの試合でのボールタッチ数26回は、全フィールドプレーヤーの中で最も少ないものだったが、その中でゴールの他、惜しいヘッド、ゴール右隅を狙った右足など、5本のシュートを放って存在感を示している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。
  現地メディアの報道では、オランダの公共放送「NOS」が「このゴールには特別な意味がある。上田にとっては、ウィルムソンと並んでエールディヴィジの得点ランキングでトップに立ったことを意味する。(中略)フォルトゥナのヤスパー・ダールハウスが不用意にボールを上田の足元に渡してしまったことで、日本人ストライカーにとって今季5点目を決めるのは簡単な仕事だった」と伝えた。

 日刊紙『De Telegraaf』は、「ロビン・ファン・ペルシ監督に大きな満足感を与えているのが、27歳の上田のゴールに対する飽くなき意欲だ。2シーズンを経て、彼はついに本領を発揮し始めているように見える。フォルトゥナ戦では、開幕5戦で5点目となるゴールを決めた。この数字は、サンティアゴ・ヒメネス(現ミラン)でさえ羨んだであろうものだ」と、賛辞をまじえて綴っている。

 同メディアは、フェイエノールトが今季の過密日程に備えてクラブが複数のストライカーを補強したものの、「現時点で上田をスタメンから外そうとする者はいない」と指摘し、デニス・デ・クロース強化部長の「彼は信じられないほどのプロフェッショナルだ。フェイエノールトで成功するために全てを尽くしている。同胞の渡辺が加入したことも、彼に必要な最後の後押しになったかもしれない」とのコメントを紹介し、改めて以下のように今回の得点にも言及した。

「上田は派手なタイプのCFではない。走り、飛び込み、跳び、あらゆる隙間に顔を出そうとし、常に警戒心を持っている。そうして、フォルトゥナが初めて大きなミスを犯した際に、しっかりと利益を得た。ダールハウスがビルドアップで躓き、ボールが上田に渡ると、彼はすぐさまペナルティーエリアに侵入し、冷静に決めて1-0とした」
  一方、『AD』は「モロッコ代表のタルガリネは、フォルトゥナ・シッタートのヤスパー・ダールハウスがほとんどボールをキープできていないのを見逃さず、すかさずボールを奪取。そのプレーによってストライカーの上田が一気にGKマティス・ブランデルホルストと1対1の状況となり、日本人ストライカーは冷静かつ見事に決めた」と報じている。
  また同メディアは、「今季1-0のリードは、サポーターを安心させるものになっている。新加入のアネル・アフメドホジッチと渡辺というボスニア人と日本人のCBコンビは、数週間にわたって見事な印象を残している。シェフィールド・ユナイテッドやヘントといった“控えめ”なクラブから獲得された選手たちだが、ダービド・ハンツコ(→アトレティコ・マドリー)らを忘れさせるほどの活躍を見せており、さらなる期待が膨らんでいる」と、もうひとりの日本人選手にも賛辞を贈った。

 これにはファン・ペルシ監督も同調し、試合後にスポーツ専門チャンネル『ESPN』で「初めて彼らのプレーを見る者なら、もう20年も一緒にやっているのではないかと思うはずだ。彼らは地上戦でも空中戦でも、とにかく強靭だ。デュエルの仕掛け方のクリーンさを見れば分かる。渡辺がボールを奪った場面では、それが本当に美しく、クリーンだった。個人的にそういうところが特に好きだ。非常に優れたDFで、守備は非常にクリーンかつダイレクト。そして今日もまた素晴らしかった」と絶賛している。

 アフメドホジッチは、「僕の強みのひとつは、自分がすぐに適応できるところだ。監督がやってほしいことを、そのままやるだけ。余計な質問はしない」と、いきなり力を発揮できている理由を明かすとともに、「ワタには大きな賛辞を贈りたい。彼と一緒にプレーするのは簡単だ。素晴らしい選手だ」と、背番号4を称えた。そして渡辺は、自身のSNSで “相棒”との喜びの画像を公開して、「また新たなクリーンシート」に喜びを表わしている。

構成●THE DIGEST編集部

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配信元: THE DIGEST

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