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「AI」と「従来型」、ボイスレコーダーはどっちが便利? 実体験で徹底比較

「AI」と「従来型」、ボイスレコーダーはどっちが便利? 実体験で徹底比較

●AIボイスレコーダーの実力 実際に使って分かった便利さと限界


 AIボイスレコーダーの代表格として注目されているのが、ChatGPT連携が話題の「PLAUD NOTE」です。実際に数週間使用してみると、単なる「録音+文字起こし」ではないことが分かってきました。
 PLAUD NOTEを使い始めて最初に驚いたのは、その薄さです。クレジットカードほどのサイズで、手帳に挟んでもほとんど気になりません。MagSafe対応のケースを使えば、スマホの背面に貼り付けることができ、持ち運びの邪魔になりませんし、通話の録音も簡単にできるので、最小限の荷物で取材に行く時には最適です。
 手間がかからないことにも驚きました。これまで1時間の会議を録音した場合、従来なら録音後に音声を聞き返しながら手作業で議事録を作成する必要があり、面倒に感じていました。
 しかしPLAUD NOTEでは、録音終了後にスマホアプリへ音声データを転送すると、自動で文字起こしが始まります。さらにAIが「テーマ」「要点」「ハイライト」などの視点から要約を整理してくれるので、構成を考える時に便利です。「Ask AI」機能を使えば、追加でAIに質問や指示を出すこともでき、より詳しい分析や特定の観点からの整理も可能です。
 特に印象的だったのは、マインドマップ生成機能です。会議の流れや関係性が図で整理されるため、後から振り返る際の理解度が格段に向上しました。ただ話しているだけの内容が、きちんと活用できる形になる便利さは、一度体験すると手放せません。
 他社からもAIボイスレコーダーが販売されています。ソースネクスト製の「AutoMemo R」は、日本語に特化した強みを生かし、最新アップデートでさらに使いやすくなっています。話者分離機能の実用性が高く、複数人での会議でも「誰が何を言ったか」を自動で識別してくれます。
 実際に使ってみると、細かい配慮が感じられました。日本語の敬語表現や専門用語の認識精度も高く、ビジネスで使っても安心できる仕上がりです。
 ただ、これらのAIボイスレコーダーを使ってみて録音品質と文字起こし精度に課題を感じました。PLAUD NOTEは近距離での録音には適していますが、高音質な録音を求める場面では物足りなさを感じます。また、録音中であることが分かりにくく、きちんと録音できているか不安になることがありました。
 文字起こしの精度も課題で、静かな会議室での1対1の打ち合わせなら高い精度が実現できますが、雑音の多い環境や複数人が同時に話す場面では、その精度が下がってしまいます。また、専門用語や固有名詞の認識は特に苦手で、後から手動で直す必要があることも珍しくありません。月額利用料が継続的にかかることも、長期的には無視できないコストです。

●従来型ICレコーダー シンプルさと確実性の魅力


 一方、従来型のICレコーダーを改めて使ってみると、そのシンプルさと確実性に安心感を覚えます。特に音質にこだわる場面では、まだまだ代わりの利かない存在です。筆者がよく使っているのは、OMデジタルソリューションズの「Voice-Trek VP-20」と「TASCAM DR-05X」です。
 Voice-Trek VP-20は手軽に使うことができるICレコーダーです。スライド式のRECスイッチを動かすだけですぐに録音を開始できる操作性は、緊急時や咄嗟の場面で真価を発揮します。
 実際、突然の会議や打ち合わせが発生した際、ポケットの中でサッと録音を開始できる手軽さに何度も助けられました。「ちょっと相談があるんだけど」といった急な話し合いでも、上着のポケットに入れたまま録音が開始できるので、重要な内容を聞き逃すことがありません。また、別売りのテレホンピックアップを使えば電話の録音もできるため、取材や商談の記録としても活用できます。
配信元: BCN+R

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