●TASCAM DR-05Xの本格仕様
音質にこだわりたい場面では、TASCAM DR-05Xの実力が光ります。最大128GBのmicroSDXCカードに対応しているので、長時間の録音でも容量を気にする必要がありません。
実際に重要なインタビューで使用したところ、録音品質の高さを実感しました。USBケーブルでパソコンとつなげばデータ転送も簡単で、ここぞという録音では力強い味方になってくれます。特に高音質が求められる場面では、AIボイスレコーダーでは得られない満足度があります。
これらの従来型ICレコーダーでも録音後にAI文字起こしサービスを組み合わせれば、AIボイスレコーダーと同じような機能を実現できます。
筆者も実際にこの方法をよく活用しており、高音質で録音した音声データを「Notta」などのクラウドサービスにアップロードして文字起こしを行っています。さらにそのテキストデータをChatGPTなどの生成AIに読み込ませて、要約や概要メモを作成することも可能です。プロンプトを工夫することで、独自の出力形式にカスタマイズできるのも大きなポイントです。
確かに手間は増えて面倒に感じることもありますが、この方法なら文字起こしサービスを自由に選べるし、後処理の幅も圧倒的に広がります。医療分野の専門用語に強いサービス、法律用語の認識精度が高いサービスなど、録音内容に応じてサービスを使い分けられるのは大きなメリットです。
●コスト重視なら「スマホアプリ」という選択肢も
さらにコストを抑えたい場合は、スマホの標準ボイスレコーダーアプリや専用アプリを活用する方法もあります。最近のスマホアプリには録音から文字起こしまで対応しているものも多く、基本機能であれば無料で利用できるケースがほとんどです。
ただし、バッテリーが減りやすい、着信で録音が中断されるリスク、長時間録音時の容量不足などの課題があるため、重要な会議では専用機器との使い分けが現実的でしょう。

