街のあちこちで見かける “自動販売機” ではさまざまな商品が販売されています。
この秋には新たに “物語の自動販売機” が登場するようなんです。ジュースでも食品でも雑貨でもなく「物語」を販売する自販機ってかなり珍しくないですか!?
【どんな自販機?】
物語との出会いを演出するためにつくられたという “物語の自動販売機” 。いったいどんな自販機なのかというと……?
<物語の自動販売機の特徴>
①ストーリーをランダムに印刷+その場でもらえる
②複数のショートストーリーを登録している
③ストーリーはその土地にゆかりの深い作品の一部 or イベント・企画に関連する文章
④字数は500~2500字程度、3~5分程度の短い時間で気軽に読める長さ
⑤なんと無料(!)で利用できる
いや、ちょっと……このご時世に無料ってすごくない!?
なぜ無料なのかというと、実はこの自販機は出版物専門商社・トーハンによる実証実験(文化庁による「令和7年度 文字・活字文化資源活用推進事業」の一環)なのです。地域文化・観光活性ツールおよびPRとして、設置者が設置費用を払う仕組みになっているんですって。
【どこにあるの?】
近ごろでは書店が少なくなり「本屋さんで偶然いい物語と出会う」といった体験ができなくなっています。
しかしこの自販機ならば、出会うはずのなかったストーリーにめぐり会えそう。設置場所に応じた内容の文章が読める、というのもおもしろいですよねぇ。
物語の自動販売機は次の場所に設置されます。
<世田谷線沿線の3施設>
・東京・世田谷文学館(2025年10月22日~11月5日)
・東京・たまでんカフェ山下(2025年11月中旬~予定)
・東京・生活工房ギャラリー(2026年1月中旬~予定)
<そのほかの設置場所>
・兵庫・フェリシモ チョコレート ミュージアム(2025年10月24日~2026年2月1日)
・東京・青山学院大学 青山キャンパス(2025年11月~)
・東京・青山学院大学 相模原キャンパス(2026年4月~予定)
世田谷線沿線の3施設では、東急世田谷線の駅にゆかりのある物語。フェリシモ チョコレート ミュージアムでは『チョコレート工場の秘密』の印象的なシーン、青山学院大学では学生が選んだおすすめの本や学生が執筆したオリジナルショートストーリーを紹介するそう。
使い方はとっても簡単で、画面に表示された「物語」のボタンをひとつ選択するだけ。それぞれの言葉に登録された物語のなかから、ランダムにひとつが印刷されます。見かけたらぜひやってみて!

