今シーズンの途中からレッドブルのチーム代表に就任したローレン・メキーズは、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと共に仕事をするようになってから、彼が「マシンを降りても非凡な存在」であることを実感したという。
メキーズはこれまで、フェラーリやFIA、レーシングブルズで仕事をする中で、傍目からフェルスタッペンの活躍を目の当たりしていたが、今夏よりふたりは同じチームの一員として働くことになった。
そんな中でメキーズがフェルスタッペンから感銘を受けたのは、彼がレッドブルRB21に乗っている時のパフォーマンスに限らない。むしろ舞台裏での並外れた勤勉さと献身的な姿勢に驚かされたのだという。
メキーズは、Motorsport Networkとレッドブル、1Password.が共同で手掛けるポッドキャスト番組『Securing the Win』の中で次のように語った。
「彼がマシンの中で成し遂げていることの非凡さは誰もが知るところだ。周回を重ねるごとに、レース、そしてシーズンを重ねるごとにどれだけ限界に近付いているのかという点も同様だ。彼がベンチマークとなる存在になっているのは周知の事実だ」
「私にとって最大の驚きだったのは、彼はマシンを降りてからも並外れているということだ。むしろマシンに乗っている時以上に驚異的と言えるかもしれない」
「彼の献身的な姿勢もそうだし、彼はチームが可能な限り速いマシンを作ろうとしていることがいかに複雑かをよく理解している。その上で彼はチームを正しい方向へ導こうとしているのだ。これは信じられないレベルだ」
「彼はレースのために生きている。いつ電話しても、彼はシミュレータでトレーニングしている。シミュレータに乗っていないかと思えば、ヨーロッパで別のクルマに乗ってレースをしていたり……彼がいかにストイックかが分かるだろう」
メキーズが加入したレッドブルは、サマーブレイク明けから驚異的な復活を果たし、フェルスタッペンが直近4戦で3勝を挙げたことにより、大逆転でのドライバーズタイトルの可能性が浮上している。チームはセットアップの方法論をドライバーからのフィードバックに即したものに改めた上で、積極的にアップデートを行なってきた。
当のメキーズはチームの復活劇における自身の功績を控えめに語っているが、エンジニア出身の彼が技術チーム内のコミュニケーションを改善し、チームの固定観念を見直す文化を作ったことが、復調の一因になったとも言われている。
またメキーズは、フェルスタッペンがチームのメンバーと関わる姿を見て、フェルスタッペンの独特な能力を感じ取ったという。
「彼には、マシンのパフォーマンス向上に携わる多くの人々のことを自然に理解し、一人ひとりにとって適切な言葉を選べるという天性の能力がある」
「それを彼は毎日やっている。マックスがチームにとってどれほど中心的な存在であるかを、我々は時に過小評価しがちだと思う。“チームとマックス”という関係性ではない。彼はチームに完全に溶け込んでいて、マシン開発を主導し、来年のための方向性も導いている」
「それほどまでに彼とチームの関係は密接だ。そしてそれこそが、我々にとって非常に大きな財産になっている」

