『Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー)』が10月31日(金)から11月7日(金)までの会期で一般公開される。それに先立ち、プレスデーが実施。ひと足早く拝見してきた。
この日は、各自動車メーカーが新型車やコンセプトモデルを次々に披露。初日から熱気に包まれた。
我々はmotorsport.comというだけあって、モータースポーツ専門媒体である。そのため、モータースポーツ関連の展示で目についたところをいくつかお知らせしよう。
モータースポーツ要素盛りだくさん
館内には、それほど多くはないものの、何台かのレーシングマシンが展示されていた。F1マシンが2台(マクラーレン・ホンダのMP4/4とMP4/6)、フォーミュラEマシンが2台(日産とFEショーカー?)、そしてヤマハの鈴鹿8耐出走マシンなどがそれに当たろうか。
このうちヤマハの8耐出場のR1は、レースの時についた汚れがそのまま保存され、さらにレース中に脱落した左側のウイングレッドも壊れたままの状態である。まさに激戦を戦い抜いてきた迫力そのものを体感できる展示と言えよう。
また会場内にはAramcoがスポンサードするSTEM Racingのブースも出展されている。このSTEMレーシングは、学生を対象にミニチュアのF1マシンをデザインし、それによって20mの走破タイムを競うというもの。参加する学校等では、風洞やCFD(計算流体力学)を用いて車両を設計する本格派の開発競争である。
車両の設計まではできないが、ブースにはコースが設置されており、走行感覚などを体験することができる。また来季からホンダと組むことが決まっているアストンマーティンF1のイメージも各所に使われているので、必見のブースと言えよう。
また、子供たちが様々な職業を体験できるアミューズメントパークの出張版『Out of KidZania in Japan Mobility Show 2025』も会場内で開催されているが、ここではレーシングメカニックになり、タイヤ交換を体験できる。しかもここで使われるのは、実際にニュルブルクリンク24時間を走ったSUBARU WRX STI NBRチャレンジという実に本格的なモノである。お父さんたちもやってみたいだろうが、KidZaniaなので悪しからず……。
気になる気になる宇宙
さてモータースポーツ以外にも、興味深い展示はいくつかある。全てを網羅することはできないが、ここではひとつピックアップしたい。
それは宇宙だ。
ホンダは、自社で開発するロケットの実機を展示(メイン写真)。すでに離着陸実験が済んでいる。これまでホンダは、陸(自動車等)、海(船外機等)、空(ホンダジェット等)の商品を数々手がけてきたが、ついに宇宙である。
しかもこのロケットを開発する宇宙開発戦略室の室長を務めるのは櫻原一夫氏。F1参戦でも活躍したあの櫻原氏である。
今回展示されているロケットはあくまで離着陸試験のための機体であり、宇宙へ行けるわけではないという。しかしホンダが作り上げたロケットが実用化される未来は、実に楽しみというほかない。
またブリヂストンのブースには、月面探査車用のタイヤの最新版が展示されている。以前同社が発表した月面探査車用のタイヤは、トレッド面があたかも金属たわしのようなものになっていた。しかし今回展示された最新型は、トレッド面が金属の板で構成されている。これで必要なグリップを生み出せるのかどうか疑問だが、それも含めて日夜研究開発が進められているという。
ちなみにこの月面探査車は、車体をトヨタ自動車が開発する予定。実際にこの車両が月面を走る日が、実に楽しみである。しかもそれを月まで運ぶのがホンダのロケットだったら……そんな想像もしてしまう。

