7種のFireflyに加えて、他社製AIも利用可能に
アドビのAIのメインエンジンであるFireflyは、イメージモデルがFirefly Image Model 5になり、Video ModelとAudio Modelが充実した。これらアドビ自社製のFireflyは、権利的にクリアなデータしか学習しておらず、安心して使えることが前提となっている。

それに加えて、選択肢を増やすためにGoogleのGeminiやVeoやNano Banana、OpenAIのChatGPT Image、Flux、Runway、Pika、Topaz、ElevenLabsのMultilingualを使えるようになった。これからは、アドビのCCアプリを使っている時に、それぞれのAIの得意分野を使い分けてクリエイティブ作業を行うことができるのだ。

たとえば、Fluxで画像を生成し、それをNano Bananaで編集し、TopazでアップスケールしてからPhotoshopで仕上げる。そして、それらの画像をVeoのキーフレームとして使用してビデオクリップを生成する。さらに、Fireflyで効果音やサウンドトラックを重ね合わせ、最後にPremiereで全体を仕上げる……というようなことが可能になるというわけだ。
しかも、これらは個別にアカウントを取得したり、課金したりしなくても、アドビの生成AIクレジットの範囲内で使える。
ただし、Fireflyに関しては権利的に問題ないことは保障され、学習にも使わないと約束されているが、他の生成AIに関しては個々の規約によることになる。権利的には問題ないFireflyを自社で用意しつつ、それ以上の選択肢もGoogleプラットフォーム上で使えるようにするという大人の判断だ。
また、今後ユーザー独自のクリエイティブを学習したカスタムモデルも使えるようになっていくとのこと。
2日目以降の記事もお楽しみに
その他にも、GoogleのYouTubeとアドビの提携、Lightroomのアップデート、Expressのアップデート、スマホだけで撮影、編集、公開までが簡単にできるPremiere Mobile、Project Moonlight、Project Graphの発表など、公開された情報は多岐に渡る。引き続きレポートしていくので、お楽しみに。


(村上タクタ)