
伝説の侍、坂田銀時……ではなく、やる気ゼロの高校教師・坂田銀八(CV:杉田智和)と、おなじみの「銀魂」キャラクターたちが生徒となって繰り広げるなんでもありな学園コメディ「3年Z組銀八先生」(毎週月曜24:00-24:30、テレ東系列ほか/ABEMA・dアニメストア・ディズニープラス・Hulu・Lemino・TVerほかで配信)。10月13日に放送された第2講は、まさかの3本立て。生徒たちが動物になる「見た目が変わっても中身は変わらないのが人間」、銀八作成の珍テストに挑む「テストはいくつになっても嫌なもの」、そして銀八が生徒たちの悩みに答える「他人に相談する頃にはたいがい自分の中で答えは出てる」が描かれた。(以下、ネタバレを含みます)
■生徒たちが小学生、動物、ゲームキャラに変身!?
とある日、いつものように教室に入った銀八だが、そこにはどういうわけか小学生時代に戻った 3年Z組の生徒たちの姿が。聞き分けがなく、あまりに自由に騒ぎまくる彼らに痺れを切らせた銀八が、思わず「動物園の動物の方がまだ言うこと聞くぞ!」とツッコんだ瞬間、教室の様子は一変する。なんと3年Z組の生徒たちが、一瞬にして動物になっていたのだ。近藤勲(CV:千葉進歩)と志村妙(CV:ゆきのさつき)はゴリラ、土方十四郎(CV:中井和哉)はオオカミ、沖田総悟(CV:鈴村健一)は黒豹、桂小太郎(CV:石田彰)はエリマキトカゲ、志村新八(CV:阪口大助)はメガネザルになるなど、カオスな動物園の爆誕に困惑する銀八であった。
「銀魂」ならぬ「言霊」というわけで、銀八の言葉に応じて生徒たちの姿がコロッと変化する不条理コメディが炸裂。まずは小学生キャラだが、演じている担当声優は一緒なので、もはやベテラン声優とも呼べるキャスト陣の振り切った子供芝居が堪能できるのが嬉しい。これにはSNSでも「全員小学生になってるwww 声優さんたちのロリ&ショタ声、貴重すぎる!」「声優さんたち、本当に楽しんで演じてるのが伝わってくる。これぞ銀魂ファミリー」「神楽ちゃんは元から子供っぽいけど、さらに舌足らずになってるの可愛すぎて悶絶した」など、歓喜のコメントが多く寄せられていた。さらに最後には、銀八の「お前ら、少年ジャンプのキャラクターか?」という一言により、『銀魂』本来のキャラクターに戻るなど、ファンサービスもバッチリ。動物への変身も含め、普段のキャラクターとは一味違う芝居を味わえる。

■ツッコミが追いつかない新八! 銀八先生お手製の珍テストがヤバすぎる
場面は変わり、定期テストの現代国語。今回は銀八がテストを作成したと言うが、その内容はメチャクチャ。問1の書き取り問題から「新八は明らかにドウテイだ」等の偏った例文が並び、新八も思わず「なんだこの問題!」とツッコむも、これはまだまだ序の口。続いての問2では「四字熟語『志村新八』の最も適当な使い方を選べ」という問題が登場し、新八のツッコミも徐々に激しくなっていく。さらには、テスト中に生徒たちが次々と某技名を叫び始めるなど、事態はますます混迷を極めていくのだった。
ここでは、劇中唯一の常識人とも言える新八の受難が徹底的に描かれる。某国民的バトル漫画のパロディや、新八本人をイジる問題の数々など、到底テストとは呼べない内容に、最初から最後まで新八のツッコミが止まらない。面白いのは、最初こそノーマルで王道なツッコミをしていた新八が、問題のヤバさがヒートアップするにつれてテンションが上がっていくところ。キャサリン(CV:杉本ゆう)に対してノリツッコミまで披露したり、話のオチではついに自らが某キャラクターとなって技を放つなど、終始大活躍だった。SNSでも「新八のツッコミってやっぱり落ち着くなw」「みんなが突然叫び出すの腹筋よじれるw」と爆笑の渦に包まれていた。新八以外の生徒はこのテストにまったく疑問を持たず、粛々と真剣にテストを受けているのがなんともシュールで、新八のツッコミをより際立たせている要因だろう。

■生徒の悩みを一刀両断!? 銀八先生のお悩み相談室
最後は、生徒たちの悩みに銀八が答えるお悩み相談室のコーナー。Z組の教室に作った特設部屋に、匿名とは言いつつも速攻で正体がバレる生徒たちが次々と登場し、悩みを告白していく。たまにはボケたい新八、巨乳になりたい神楽(CV:釘宮理恵)、お妙に振り向いてほしい近藤、先生になりたい土方など、その内容は十人十色。銀八は、そんな彼らのヘンテコな悩みにツッコミつつも、ときに真面目なアドバイスを送っていく。
このエピソードは、各キャラクターの「らしさ」が凝縮されたショートコント構成でありつつ、同時に銀八のツッコミ披露回にもなっている。新八のツッコミスタイルが王道だとすれば、銀八のツッコミは変幻自在なのが特徴だ。「学園のマドンナそんなことしねーだろ!」などのストレートなツッコミもあれば、「いやジョジョじゃねえんだから」といった例えツッコミ、さらには「終了!!」とボケを一刀両断するツッコミまでじつに多彩だ。
また、騒がしい教室を舞台に生徒たち全員を相手にした掛け合いと、このような一対一での会話ではテンポ感やツッコミのスタイルも大きく変わるため、それぞれ見応えは十分。これにはSNSでも「悩み相談、全員平常運転で最高w」「ヅラの枝毛のくだり、声出して笑った」などの声が寄せられていた。そして何と言っても、なんだかんだと文句を言いつつも、結局は最後まで生徒たちの相談に付きあってしまう銀八の「人情味」を感じさせてくれるエピソードでもあり、どこかホッコリするのもポイントだ。次回第3講「普段喋らない奴が突然ボケるとリアクションに困るが困ったところでスルーできない以上笑うしかない」は10月20日(月)に放送済み。次回のレビューもお楽しみに!
◆文/岡本大介

