マクラーレンのランド・ノリスは、F1メキシコシティGPでポールポジションから一度も首位を譲らずに優勝。これにより、残り4戦で2025シーズンのランキング首位に返り咲いた。
メキシコでの圧勝劇について、チーム代表のアンドレア・ステラはサーキットの特性がノリスに有利に働いた帰結だと考えている。
メキシコシティGP前までチャンピオンシップをリードしていたチームメイトのオスカー・ピアストリは、同じマクラーレンながら5位に終わった。メキシコ特有の高地による空気の薄さと低グリップの路面に苦しんだためだ。
このサーキットではコーナーでマシンがスライドしがちだが、ステラ代表はこの状況こそノリスの得意分野だと分析する。
「この低グリップの特別なコンディションは、ランドに完璧に合っている」とステラ代表は語った。
「これはラップタイムを引き出す自然な方法であり、オスカーの特性とはほぼ正反対だ」
「この結果はランドの自信をさらに強めるだろうし、残り4戦に向けて重要な意味を持つだろう。だが、ランドもオスカーもそれぞれの理由で自信を持って最終戦へ臨めると思う」
「チームとしても、マシンから安定してパフォーマンスを引き出す理解が深まっている状態で、残り4戦に臨むことになる。メキシコ以前の数戦では、正直いくつかの場面でポテンシャルを出し切れていなかったこともあった」
今季これまでのノリスは、MCL39のパフォーマンスを限界まで引き出すことに苦戦していたと繰り返し語ってきた。特に予選ではその傾向が顕著であり、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが今季7回のポールを獲得しているのに対し、マクラーレン勢はそれぞれ5回にとどまっている。
しかし2戦前のシンガポールGP後の話し合いがマクラーレンとノリスにとっては重要な出来事になった。MCL39を彼の好みに合わせるためのセットアップ改善を模索したのだ。
その成果がついにメキシコで結実し、ノリスはキャリア10勝目を達成。今回の勝利は、統計的にも2023年のハンガリーGPでフェルスタッペンが記録した34秒差の圧勝に次ぐ支配的な内容だった。今回のノリスは2位のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に30秒差をつけている。
ただステラ代表はノリスの示したパフォーマンスに驚かなかったという。これまでもポール・トゥ・ウィンを7度達成しており、同様の支配力を見せた週末は過去にもあったからだ。
「ランドのここ数年を見れば、このレベルの支配的な週末は他のサーキットでも過ごしてきたことがある」とステラ代表は言う。
「昨年ならザントフォールトやシンガポールがそうだ。今回が初めてではない。ランドはこれまでも同じレベルのパフォーマンスを示してきたんだ」
「ここメキシコでも非常に納得のいく走りだった。事実上、すべてのセッションで最速だったし、マシンの性能と強みを最大限に生かし切ることができていた」

