●EV充電も「太陽任せ」 「Nature EV Switch」の可能性
――EVとの連携についても取り組まれているそうですね。
塩出 はい。今年、「Nature EV Switch」を発表しました。これは一般的なEVコンセントを安価にスマート化する製品で、Nature Remo Eシリーズと連携させることで太陽光が多く発電している時間帯にだけEVを充電するなど、最適な充電制御が可能になります。
EVの充電に自家発電を使うことで、例えば往復1回当たり約300円、年間で3万6000円のコスト差が生まれるほどのインパクトがあります(使用状況によって異なる)。EVの普及が進む中で、スマート充電の重要性はますます高まると考えています。
●家庭が“発電所”になる──次世代電力インフラへの挑戦
――今後の展望について教えてください。
塩出 当社は、分散型エネルギーリソース(DER)を最適制御する「Nature DER Platform」の構築を進めています。太陽光パネル、蓄電池、EVなどをネットワークでつなぎ、家庭のエネルギーを電力インフラの一部として活用する未来を目指しています。
また、電力会社向けには「デマンドレスポンス支援サービス」を提供しており、家庭側のエネルギーリソースを調整力として活用する取り組みも進めています。IoT化のコストが下がる中、スマートホームの普及は、今後ますます進むと考えています。家庭のエネルギーを制御することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

