フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、F1メキシコシティGPで4位に入ったオリバー・ベアマン(ハース)の走りについて、大いに感銘を受けたと語った。
フェラーリの育成ドライバーであるベアマンは、今季F1にフル参戦デビュー。先日行なわれたメキシコシティGPでは、レース序盤の乱戦を潜り抜け、4位でフィニッシュ。自己最高位、そしてハースF1にとっても最高位タイという好結果を手にした。
ベアマンは9番グリッドから決勝レースをスタート。ターン1でのポジション取りに成功し、6番手に浮上した。そして6周目には、バトルを繰り広げる中で行き足が鈍ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とジョージ・ラッセル(メルセデス)を出し抜き、さらにこのバトルの間にルイス・ハミルトン(フェラーリ)がコースをショートカットし、指示された方法でコースに復帰しなかったことによって10秒のタイム加算ペナルティを受けたことで、ベアマンは3番手まで浮上することになった。
1ストップ作戦を成功させたフェルスタッペンに3位を奪われることになったものの、それでも4位でフィニッシュ。ベアマン本人もチームも、大いに喜んだ。
「ある時点では、彼が表彰台を獲得すると考えていた」
そう語るのは、フェラーリのバスール代表である。ベアマンはフェラーリの育成システムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミーの出身であり、将来のフェラーリドライバーの有力候補とされている存在だ。
またハースは、フェラーリからパワーユニットだけでなく、レギュレーションで許されている範囲で様々なパーツ供給を受ける、フェラーリにとって関係性の深いチームである。
「彼は非常に良い走りを見せた。シーズン序盤と比べれば、彼は素晴らしい仕事をしている」
「彼はこれまで、予選でも決勝でも、細かなトラブルに見舞われることがあった。しかし今週末は、全てをうまくまとめ上げた。ミスは一切なく、その成果が現れている」
「チームにとっても、ポイント圏内に2台のマシンが入ったのはとても良いことだ。アヤオ(小松礼雄代表」とオリーを祝福したいね」
なおベアマンはこれで3戦連続入賞。ドライバーズランキングでは13番手となり、経験豊富なチームメイトであるエステバン・オコンよりも上位につけている。
前述の通りベアマンは、将来フェラーリ入りすることが期待されているが、今回のメキシコシティGPは、その評価をさらに高めた1戦だったと言えるだろう。
ベアマンも、今回の走りがそのための足がかりになることを期待している。
「今年、マクラーレンやレッドブル、メルセデスと対等なレースをしたり、フェラーリと戦うことになるなんて思っていなかった」
そうベアマンは言う。
「将来的にはそうなるだろうと思っていた。でも今年の段階でそれが達成できたことは、本当に特別な気持ちだ」
「そのことが、近い将来にまた同じことを成し遂げたいという、チーム全員のモチベーションになっていると思う」

