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【悪夢】28年前『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』を祖母(70)と観に行ったトラウマと対峙した結果

【悪夢】28年前『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』を祖母(70)と観に行ったトラウマと対峙した結果

今年で『エヴァンゲリオン』シリーズは30周年の節目にあたり、界隈では様々な催しが開催されたり、グッズが販売されるなどしている。その一環が「EVANGELION 30th MOVIE Fest. 2025-2026(月1エヴァ)」だ。これはエヴァンゲリオンシリーズ劇場版6作品が、全国の劇場にて再上映されるというもの。

現在(10月30日まで)上演中なのは97年公開の『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』。 28年前、どうしても『Air/まごころを、君に』を観たいけど子供だった私は、祖母(70)と一緒に劇場へ足を運んだ。その結果、激しく落ち込むことになった。

今日は28年前のトラウマを克服するため、あえて劇場で『Air/まごころを、君に』を観てみた!

・激イタだったあのころ

30年前、私はどういうワケかエヴァにハマり、アスカの下敷きとペンケースをこれみよがしに机の上に置いているイタい小学生だった。地元ではエヴァの放送が無かったハズなのだが、当時の私、マジどうやってエヴァを知ったのだろう。

んで97年。今はなき鳥取のショッピングセンター『米子ビブレ』の映画館に『Air/まごころを、君に』が来ることになり、私は「行きたい」と親に頼んだ。結果 “おばあちゃん同伴” という条件つきでGOが出た。

「ヤバいアニメを観てる奴だと思われたい」というオタク特有のイタさを持ち合わせていた私は、おばあちゃんを従え意気揚々と米子ビブレへ。そして2時間後……

駅に無言で佇む祖母と孫の姿があった。

・撃沈である

作品をご覧になった方はご存知のことと思うのだが、『Air/まごころを、君に』はエヴァ全シリーズの中でも特にイカれている。超難解なのはもちろんのこと、ストーリーは全体を通して暗く、辛い。そして何より孫を慌てさせたのは、性的描写がエグめだったことだ。

居間で恋愛ドラマを観るだけで結構しんどい空気が漂っていた亀沢家において「おばあちゃんとエグめ性的描写アニメ鑑賞in劇場」は相当キツい行事。先ほどまで「ヤバい奴だと思われたい」とイキっていた私は一気に意気消沈し、上映中は小鹿のように震えながら、ただおばあちゃんの顔色を伺っていた。おばあちゃんは終始無表情であった。

優しいおばあちゃんにとんでもない映画を見せてしまったことを、心から申し訳なく思った。

そんなおばあちゃんは2年前に亡くなった。エヴァ事件について語り合うことはついに無かったが、あのとき彼女は一体どんな心境だったのだろう? そのあたりを探るべく、エヴァの聖地っぽい立ち位置にある映画館『新宿バルト9』へやってきた。

広い館内を隅々まで見渡すも……

エヴァの「エ」の字も見当たらない。まぁ1週間限定の再上演なのでそりゃそうか。平日にも関わらず座席はほぼ埋まっている。みんな97年におばあちゃんと鑑賞したトラウマと向き合いに来たのだろうか?

2時間後……

私「最高の映画である」

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