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北川景子「第5週は登場しません」 ばけばけ・話題にも出ないタエ様(53歳)はいつ戻ってくる? 史実通りだとキツ過ぎる

北川景子「第5週は登場しません」 ばけばけ・話題にも出ないタエ様(53歳)はいつ戻ってくる? 史実通りだとキツ過ぎる


雨清水タエ役を演じる北川景子さん(2018年12月、時事)

【画像】え…っ! 北川景子級? コチラが「松江藩随一の美女」と言われた「タエのモデル」人物の娘、実際の「小泉セツ」さんです

タエ様、今何してらっしゃるんですか

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。第5週では、ついに主人公「松野トキ(演:高石あかり)」の未来の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」が、英語教師として松江市にやってきました。

 第4週まではトキと養家の松野家の家族、生家の雨清水家の人びと、元夫「山根銀二郎(演:寛一郎)」らの物語が描かれていましたが、5週目はすっかりヘブンが中心になっています。そんななか、話題にすら出てこず視聴者から心配の声が上がっているのが、トキの実母「雨清水タエ(演:北川景子)」の現在です。第19話で雨清水家の家財を整理し、「松江を離れる」と言っていた彼女は、それから4年後の1890年、何をしているのでしょうか。

※ここから先の記事では『ばけばけ』のネタバレにつながる情報に触れています。

 タエ役の北川景子さんは、10月24日(金)20話放送後にX(旧:Twitter)で、「私は松江を去ることにしました。第5週は登場はありません」とポストしていました。おそらく6週以降で再登場があると思われますが、かつての凛とした「武家の嫁」「お姫様」なタエの姿はもう見られないかもしれません。

 トキのモデル、小泉セツさんの実の母である小泉チエさんは、1837年3月に松江藩家老の名家、塩見家の娘として生まれ、14歳で小泉湊さんのもとに嫁ぎました。生年が同じ設定なら、タエはヘブンが松江に来た1890年夏の時点で53歳になっています。

 明治維新後に湊さんが始めた機織りの会社も成功し、チエさんは11人の子宝に恵まれました(養子に出したセツさんは6人目)。しかし、そのうちの5人は幼いうちに亡くなってしまったそうで、記録上でも名前が不明です。また、セツさん以外に長女のスエさん、末弟の千代之助さんも養子に出されています。

 そして1886年以降、会社の業績が傾き始めた頃に、次男の武松さんが19歳で亡くなり、長男の氏太郎さんが小泉家を出奔、湊さんもリウマチを患って1887年に息を引き取るなど不幸が相次ぎました。家老の娘として育ったチエさんに生計を立てることは難しく、実家の塩見家も困窮し、残された三男の藤三郎さんもろくに働かず鳥の飼育の趣味に没頭しているような人物だったため、小泉家は完全に没落してしまいます。

 そして、チエさんは家財を売り払ったお金も尽きた後、物乞いをする身になったそうです。1891年6月の山陰新聞には、「小泉方は追々打つぶれて母親は乞食と迄に至りし」という記述もあります。後年、ラフカディオ・ハーンさんと結婚したセツさんがチエさんに仕送りをするようになったため、彼女はなんとか生活を立て直すことができました。

『ばけばけ』のタエは、チエさんと違って「松江を離れている」のが気になる点ですが、おそらくかなり困窮しているはずです。三男の「三之丞(演:板垣李光人)」がまじめに働いていれば何とかなるかもしれませんが、どのような姿で再登場するのでしょうか。

※高石あかりさんの「高」は正式には「はしごだか」

参考書籍:『八雲の妻 小泉セツの生涯』(著:長谷川洋二/潮出版社)

配信元: マグミクス

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