バクー市街地サーキットで開催されているF1第17戦アゼルバイジャンGP。フリー走行3回目はマクラーレンのランド・ノリスが最速となった。
アゼルバイジャンGPの天候は2日目も曇り。現地12時30分から1時間のFP3がスタートした時点では気温22度、路面温度34度と初日から大きな変化はなかったが、セッションを通して風向きがコロコロと変わる難しいコンディションだった。
FP3は静かな出だしとなり、5分が経過してからようやくコースに入ったレーシングブルズ勢もハードタイヤを1周”皮むき”をしてピットへと戻り、ハースのオリバー・ベアマンがひとりハードタイヤで周回を重ねる時間が続いた。
ガレージ内でゆっくりと準備を進めていた他のドライバーはセッション開始15分を経過するところから続々とコースイン。初日に続いて予選・決勝で扱いにくいとされるソフトタイヤでの走行が主流となった。ここでレーシングブルズは2セット目のハードタイヤを使用した。
各車は燃料を多めに搭載し、ピットに戻らずコース上で周回。最初にソフトタイヤを投入したノリスが暫定トップに浮上すると、フェラーリのシャルル・ルクレール、そのチームメイトのルイス・ハミルトン、もう1台のマクラーレンに乗るオスカー・ピアストリがトップタイムを塗り替えていった。
セッション折り返しを過ぎて各車がピットに戻る中、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはコース上で走行を継続し、1分41秒727をマークしてタイムシートのトップに躍り出た。
残り15分を切る頃には、各車が新品ソフトタイヤを投入してタイム計測を開始。セッション終盤にかけてアタック合戦が繰り広げられた。予選・決勝を前にミディアムタイヤとハードタイヤを全て温存するドライバーも少なくなかったが、唯一アストンマーティンのランス・ストロールが新品ミディアムタイヤを使用した。
ここでノリスが1分41秒223秒をマークしてトップに浮上。このタイムを上回るドライバーは現れずFP3最速となった。
2番手フェルスタッペンはノリスから0.222秒の差をつけられたものの、その後ろには僅差でピアストリとハミルトンが続いた。
5〜6番手にメルセデス勢が並び、7番手にウイリアムズのアレクサンダー・アルボン、8番手にハースのオリバー・ベアマン、9番手にレーシングブルズのリアム・ローソン、10番手にルクレールというトップ10だった。
角田はFP3で350km/hを越える最高速をマークしたものの、セッション終盤のタイム計測ではセクター2〜3にかけて自己ベストを更新できず。ノリスから1.617秒遅れの16番手に甘んじた。

