体験とグッズで広がる“のりもの”の世界

「のりものフェスタ in こくふ」のもうひとつの魅力は、見て終わりではなく“体験できる”ことです。
会場には、子どもたちが夢中になれる体験コーナーがいくつも用意されています。
運転席に座って写真を撮るだけでなく、車両の仕組みを学んだり、体を使って遊んだりと、五感でのりものを感じられる内容です。
特に小さな子どもたちにとっては、初めて間近で見る大きな車や重機はまるで動くおもちゃのよう。
タイヤの大きさに驚いたり、バスのドアが開閉する様子に歓声を上げたりと、会場には笑顔があふれます。
単なる展示ではなく、「体験を通して好きになる」仕掛けが随所に散りばめられているのが印象的です。
また、イベントを通じて公共交通の大切さを伝えるため、会場ではオリジナルのバスグッズなど啓発アイテムも配布されます。
かわいらしいデザインの記念品やバスキャラクターのアイテムは、思い出として持ち帰れるだけでなく、家庭に帰ってからも“のりもの”への興味をつなげてくれそうです。
午後は“公共交通シンポジウム”で未来の移動を考える
フェスタの午後には、「公共交通シンポジウム」も同時開催されます。
会場は「こくふ交流センター」内のさくらホール。
時間は13時30分から15時30分までの2時間で、どなたでも無料で参加できます。
このシンポジウムでは、高山市の公共交通の現状や課題、そしてこれからの方向性について、専門家と市民が意見を交わします。
人口減少や高齢化が進むなかで、地域の移動手段をどう守っていくかは全国的にも重要なテーマ。
交通手段がなくなれば、通学や通院、買い物といった“日常の行動”そのものが難しくなる地域もあります。
そうした課題に対して、高山市では市民と行政が一緒に考える場を設け、持続可能な公共交通の形を模索しています。
フェスタの明るく楽しい雰囲気とは少し違い、このシンポジウムは「未来の移動をどう支えるか」を真剣に考える場です。
子どもたちがのりものに夢を抱き、大人がその未来を支える。
“遊び”と“学び”の両方が詰まったこのイベント全体が、高山市らしい取り組みといえるでしょう。
