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【君の名は。】北関東ブラザーズが栃木県足利市へ / 第3回:奇跡の再会は夕陽の境内で…渡良瀬橋の記憶と無情な運命

【君の名は。】北関東ブラザーズが栃木県足利市へ / 第3回:奇跡の再会は夕陽の境内で…渡良瀬橋の記憶と無情な運命

・運命だとか未来とかって

──これもまた運命なのだろうか。 足利駅から全力で駆け抜けた私は、息を切らしながら鑁阿寺の東門にたどり着いた。その静寂の中で私は確信していた……「ここで古沢と再会できる」と。

静まり返る鑁阿寺の境内。夕陽が差し込み、石畳に長い影を落とす。

その時……山門の向こうからゆっくりと歩いてくる人影があった。

胸が高鳴る。時空を超えて、運命に導かれるように思わず叫んだ。

「あの、俺、君のこと、どこかで……」

「僕も……」

夕陽が2人を照らし、世界が一瞬だけ静止する。 声が重なり、時空が震える。そして2人で同時に……

「君の名は」

「まだこの世界は 僕を飼いならしてたいみたいだ 望み通りいいだろう 美しくもがくよ……」

来世は東京のイケメン男子にしてください!

でも現世は……

We are 北関東ブラザーズ!

・普通に観光

奇跡的な再会を果たした我々は、北関東ブラザーズとしての役割を全うすべく、普通に観光を再開した。鑁阿寺の表参道には室町幕府を開いた足利尊氏像がある。言うまでもなく、征夷大将軍との記念撮影は必須だ。

日本最古の学校こと「足利学校」はすでに閉館していた。かのフランシスコ・ザビエルが「日本国中最も大にして最も有名な大学」と世界に紹介した名門。門越しに眺めるだけでも歴史の重みが伝わってくるだろう。

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