
綾野剛が主演を務める映画「星と月は天の穴」が12月19日(金)より全国公開される。この度、アザービジュアルと新たな場面写真が公開された。
■芥川賞作家原作小説の実写映画
本作は芥川賞作家・吉行淳之介さんの同名小説が原作の実写映画。日本アカデミー賞最優秀脚本賞を4度獲得した脚本家・荒井晴彦氏が監督、荒井氏と映画「花腐し(はなくたし)」でもタッグを組んだ綾野が主演を務める。
1969年という日本の激動期を背景に、過去の離婚経験から女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる小説家の日常をエロティシズムとペーソスを織り交ぜながら描く作品となっている。
綾野は40代の小説家・矢添を演じ、矢添と出会う大学生・紀子を咲耶、なじみの娼婦・千枝子を田中麗奈、矢添の大学時代の同級生を柄本佑が演じる。
■アザービジュアルが解禁
この度、アザービジュアルが公開された。ブランコを漕ぐ紀子(咲耶)と、それを自宅マンションから見下ろす矢添(綾野)の姿が空気感とともに写し出されたビジュアルとなっている。撮影は、写真家の野村佐紀子氏によるもので、荒井監督とのタッグは「身も心も」(1997年)、「火口のふたり」(2019年)、「花腐し」(2023年)に続き4作目となる。
アザービジュアルはじっと公園を見下ろす矢添に焦点が当てられ、開放的な空間でありながらどこか閉塞的で淫靡な二人の関係を匂わせる濃密な空気を捉えている。荒井監督も「風、空気、ブランコの音が聞こえてきそう」と絶賛のコメントを寄せた。

■“色気”を醸し出す男女を捉えた場面写真が公開
新たな場面写真5点も解禁された。こちらも野村氏の撮影によるもの。布団の上に座り女の影に照らされる矢添、奇妙な関係性を映し出す矢添と紀子の二人、そして、公園で一人ブランコに乗る娼婦・千枝子の姿を捉えた一枚。矢添のこじらせた繊細な心情とそれぞれ掴み切れない女性たちの姿を写した写真となっている。
また、クラシカルな郵便ポストと紀子のファッションから、舞台となる1969年当時の風俗を思わせる1枚も。憂いの表情に煙草を燻らせる矢添のカットは、同じ作家という職業も相まって、“モテ男”の証言があるほど色男だったという原作者の吉行さんをどこか連想させ、綾野もこれまでに見せたことがない“男の色気”を醸し出している。


