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調子が一向に安定しないブライトン。パスワークや守備強度がレベルダウン。何より不安なのは…【現地発】

調子が一向に安定しないブライトン。パスワークや守備強度がレベルダウン。何より不安なのは…【現地発】


 三笘薫の所属するブライトンの調子が一向に安定しない。

 10月25日にプレミアリーグ第9節でマンチェスター・ユナイテッドに2-4で敗れると、その4日後に行なわれたカラバオカップ4回戦のアーセナル戦も0-2で完敗。いずれも良いところを出せないまま敗れ、公式戦2連敗を喫した。

 今シーズン、国内リーグの成績は、ここまで3勝3分け3分の勝点12で13位。昨シーズンの同時期は4勝4分け1敗の勝点16で6位につけており、今季は明らかに低調なスタートとなっている。

 パフォーマンスを見ても、パワーダウンの印象が拭えない。

 筆者は、三笘がレンタル移籍からブライトンに復帰した2022年から取材を続けているが、チームの完成度で言えば、今シーズンは間違いなく最低レベルにある。連係精度が低く、過去3シーズンに比べるとパスワークも劣化。守備強度も低下しており、攻守両方で課題は多い。

 何より不安なのは、チームとしてストロングポイントが見えてこないことだ。

 対戦相手に応じてアプローチを変える「カメレオン方式の戦術」がファビアン・ヒュルツェラー監督の特長だが、攻守両方でパフォーマンスレベルが低下していることから、全体的に中途半端な印象が拭えない。 その結果として、成績が安定しないのである。
 
 実際、マンチェスター・シティを2-1で撃破したかと思えば、次節のボーンマス戦は1-2で敗戦。相手選手の退場処分に救われたものの、チェルシーにも3-1で勝利した。しかし次節のウォルバーハンプトン戦で1-1の痛恨ドロー。強豪クラブから勝利を挙げても、次につながらないのが今季のブライトンだ。

 追い打ちをかけるように、選手たちのコンディションと調子が上向いてこない。

 FWジョルジニオ・リュテールは昨シーズンのキレがなく、存在感が著しく低下している。夏にマンチェスター・Uへの移籍が取り沙汰されたMFカルロス・バレバも、ここまで「心ここにあらず」といったプレーが目立つ。ヒュルツェラー監督は「フィットネスレベルが上がっていない」と説明しているが、前半だけでの交代も少なくなく、必ずしもフィジカル面だけの問題ではなさそうだ。 もともとノリの良い選手だけに、精神状態やモチベーションがプレーに直結してしまうタイプなのかもしれない。

 そんなバレバに対し、英BBC放送はブライトンファンの声として「まるで首のない鶏のよう」「マンチェスター・ユナイテッドの補強リストから落ちた」と、厳しい意見があることを紹介している。

 さらに言えば、主将のルイス・ダンクは高齢のせいかパフォーマンスレベルが落ち込んでおり、かつての安心感や力強さがなくなった。本職が守備的MFのマッツ・ヴィーファーも右SBでの出場が続いているが、守備で危うさばかりが目立ち、DFとして必要な堅牢さを欠いている。

 際立った活躍を見せているのは、崩しの切り札として機能しているヤンクバ・ミンテぐらいで、結果としてチーム全体に漂う停滞感につながっている。頼みの綱である三笘も怪我による欠場が続いており、ブライトンの状況は決して良好と言えない。
 
 振り返ると、夏の移籍市場でジョアン・ペドロ(→チェルシー)、ペルビス・エストゥピニャン(→ミラン)の2人の主力選手が退団した。いずれもチームに勢いをもたらす貴重な存在だった。

 代わりに、ブライトンはFWシャラランポス・コストゥラス、DFマクシム・デ・カイペル、CBオリビエ・ボスカーリ、FWステファノス・ツィマス、MFトム・ワトソン、CBディエゴ・コッポラらを獲得。将来性の高い選手ばかりだが、ここまでレギュラーに定着している選手はおらず、昨季主力の穴埋めになっていない。

 とりわけブライトンは、クラブ史上2位の移籍金で18歳FWコストゥラスを獲得した。ギリシャ代表のポテンシャルの大きさはプレミアでも上位のレベルにあるが、ここまで公式戦の先発は1回のみ。ヒュルツェラー監督は「適応の時間を与えたい」と説明しているが、地元メディアでは「今シーズンの場合は、同額の移籍金でコストゥラスより即戦力を獲得すべきだったのでは?」との指摘もある。

 選手を育てながらチームを強化し、上位進出を目ざすのがブライトンの基本ポリシーである。しかし育て上げた選手を高値で売りさばくのもセットになっているため、トップチームへの継続的な人材供給が上位進出に不可欠だ。この点で、今季のブライトンはうまく機能していないと言える。

 筆者が完敗だったと思う試合でも、ここまでヒュルツェラー監督は「内容は悪くなかった」と言った発言を繰り返している。同じ試合を見ていたのかと疑いたくなることもしばしばで、 監督が目ざすチームの方向性が見えづらくなってきた。
 
 0-2で敗れたカラバオ杯のアーセナル戦後も、32歳のドイツ人指揮官はこう述べている。

「勝つか負けるかの試合だった。試合に勝つチャンスは十分にあった。失点するまでは、かなり良い守備ができていた。結局、パフォーマンスが良くても結果を掴めるわけではない。特にカップ戦は、確実に結果を出す必要があるんだ」

 ブライトンの次戦は、日本代表MF田中碧のいるリーズ・ユナイテッドである。ホームで行なわれる一戦で、果たしてブライトンは復調できるか。そして、三笘は戦列に復帰できるのか。ブライトン対リーズ戦は、現地時間11月1日の午後3時キックオフである。

取材・文●田嶋コウスケ

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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