『ABEMA presents N-1 VICTORY 2025』静岡・アクトシティ浜松(2025年9月20日)
Bブロック公式戦 ○丸藤正道vsガレノ×
5年ぶりのN-1出場となった丸藤が優勝決定戦進出に王手をかけた。佳境のBブロック公式戦でガレノを撃破。唯一の無敗だったGHCナショナル王者に土をつけ、唯一の“自力優勝可能選手"として、あす(21日)宇都宮の公式戦最終日へと駒を進めた。
すでにブロック突破の行方がガレノ、丸藤、ジャック・モリスの3選手に絞られているBブロック。ガレノ(4勝1分)と丸藤(4勝1敗)のシングル初対決は、Bブロックの行方を左右する一番となった。
丸藤への憧れを口にしていたガレノは「僕のキャリアで最高の試合になる」と意気込んで臨んだ一戦。パワーの差は明らかで序盤からガレノ優勢で試合は進んだ。丸藤は逆水平を何度も唸らせて反撃を試みるが、流れを変えるには至らず、劣勢を余儀なくされる。プランチャを敢行したものの、ガレノは止められず、リバースブレーンバスターでぶっこ抜かれた。
ワグナードライバー狙いはなんとか防いだものの、丸藤の不知火も不発。しつこく串刺し攻撃を仕掛けてきたガレノにフックキック、虎王の連続攻撃を浴びせてもナショナル王者は倒れない。逆にガレノは強烈な頭突きをねじ込み、予告つきのラリアットをズバリ。満を持してガレノスペシャルの体勢に。
しかし、クラッチされる前に両腕でガレノの顔面を挟んでわずかなスキを生み出した丸藤は、体を捻ってクルリ。技ありの丸め込みで大逆転の3カウントを奪った。
無敗だったガレノに初めて土をつける値千金の5勝目。あす(21日)宇都宮大会での最終公式戦リッキー・ナイトJr.戦に勝利すれば、文句無しでBブロック突破が決まる。
しかも両リーグ通じて唯一の“自力優勝可能選手"として公式戦最終日を迎えることになった丸藤は「バケモンだよ、バケモン。今日もギリギリだ」と強調しながらも「ギリギリだけど勝ったぞ。あと一つ、明日勝てば俺がこっちのブロック一番だろ? いけるぞ。いけるぞ、丸藤!」と自らを鼓舞。綱渡りでも結果を出し続けてきた天才が、円熟の翼を広げるまで、あと一歩だ。
【丸藤の話】「バケモンだよ、バケモン。今日もギリギリだ。ギリギリだけど勝ったぞ。あと一つ、明日勝てば俺がこっちのブロック一番だろ? いけるぞ。いけるぞ、丸藤!」
