テレビ局による「出演者・タレント囲い込み」問題が俎上に載せられたのは、元棋士で投資家の桐谷広人氏による告白がきっかけだった。
それは10月14日の、桐谷氏によるX投稿で、
〈夜ふかしに出て、他のバラエティは出演禁止になりました(いろいろ出ると視聴率が落ちるとのことです)〉
桐谷氏はバラエティー番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)に登場する名物キャラクターとして知られる。
料理研究家でタレントのリュウジ氏も7月、情報バラエティー番組「ヒルナンデス」(日本テレビ系)の不定期レギュラー出演中に「ノンストップ!」(フジテレビ系)に出演したところ、その後、日本テレビからいっさい連絡が来なくなったことを暴露していた。
いったい何の権限があって、テレビ局は個人の活動に制限をかけようとするのか。元放送作家の長谷川良品氏が自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉で、自らも味わった過去を明かしつつ、日本テレビのタレント囲い込み問題をブッタ斬った。
「かつて私が担当していたテレビ朝日のあるバラエティー番組のロケに出演してもらおうと、日本テレビのバラエティーに出演していた、ある女性芸人にオファー。ところが日テレ縛りを理由に、断られたことがあります。正確には彼女が出演する日テレのバラエティー内でのキャラクターのままでの出演はNG、ということでした。ちょうどそのキャラクターで人気絶頂の頃です。ちなみに番組名までは明かすことは控えますが…。ようは『イッテQ』です。もちろんケースバイケースで、全ての演者に適用されるわけではありませんが、特に発言権の低い新人の芸人さんなどには、こうした縛りが設けられることがあります」
さらにはハラスメントによりテレビから消えた国分太一が、人権救済の申し立てをしたことにも言及。
「そもそもこの件について、いまだに日本テレビはその不祥事の内容を明かさず、ブラックボックスのまま。そもそもそれ自体、被害者の人権に配慮した措置であることを声高に主張していますが、私から言わせると『どの口が言うか』でしかない。そんなに人権に配慮する局であるというのであれば、まず奴隷契約のような因習を改めるべきです」
日本テレビの福田博之社長は10月27日の定例会見で、国分が人権救済を申し立てたことについて「たいへん戸惑っている」とコメント。しかし10月29日に国分の弁護士が記者会見を開こうとしたところ、日本テレビから恫喝まがいのFAXが送付されたと報じられた。
視聴者あってのテレビ局は、いつまで「上から目線商売」を続けるつもりなのだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)

