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坂口健太郎の“全てを受け止める”演技を渡辺謙が絶賛「緊迫感が生まれた」

坂口健太郎の“全てを受け止める”演技を渡辺謙が絶賛「緊迫感が生まれた」

坂口健太郎が舞台あいさつに登壇
坂口健太郎が舞台あいさつに登壇 / 撮影:原田健

俳優の坂口健太郎が10月31日、都内で行われた映画「盤上の向日葵」公開初日舞台あいさつに、渡辺謙、熊澤尚人監督、原作者の柚月裕子と共に登壇。坂口の演技を渡辺が絶賛する場面があった。

■心震える慟哭のヒューマン・ミステリー

同作は、「孤狼の血」の著者・柚月による同名小説を映画化したもので、昭和から平成へと続く激動の時代を生きる1人の青年の光と闇をドラマチックに描いたヒューマン・ミステリー。

山中で謎の白骨死体が発見される。事件解明の手がかりは、遺体と共に発見されたこの世に7組しか現存しない希少な将棋駒。容疑をかけられたのは、突如将棋界に現れ、一躍時の人となっていた天才棋士・上条桂介(坂口)だった。

さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、賭け将棋で裏社会に生きた男・東明重慶(渡辺)の存在が浮かび上がる。

■渡辺謙との共演を回顧

登壇した坂口は「撮っている時は丁寧に1シーンごとに撮っていくんですけど、公開初日を迎えると(作品が)いきなりお客様のものになるというか。封切した瞬間に手元からちょっと離れていくような感覚になるんです。少し寂しい気もする時もあるけど、こうやって作品が皆さんに受け入れてもらえて、ちょっとずつ大きくなっていくさまを見続けられるというのはすごくうれしいことだなと思います」と初日を迎えた感想を明かした。

また、渡辺との初共演について「東明が出てくるシーンって、謙さんは『何か起こるな』っていう不穏な空気を纏ってらっしゃるので、どこかちょっと緊張感があるというか。だけど、カットがかかって『このシーンはこうだね』と脚本の話をしている時はすごく軽やかな方だったので、カメラが回る『よーい』まではいろんな話をしているんですけど、『よーい』の声がかかった瞬間にスイッチが切り替わるみたいな撮影でした」と回顧。

そんな中、東明と柄本明演じる東北一の真剣師の対局シーンの話題に。坂口は「僕は後ろに控えて対局を見ているだけなんですけど、もちろん目には見えないし、映像にも映っていないのですが、その瞬間って何かが充満している感じというか、盤面だけの戦いなんだけど、上では2人が斬り合っているような空気が流れていて、すごく不思議な体験でした」と二人の名優による演技を振り返った。

すると、渡辺が「結局、坂口は何もやることがないんですよ。ただ見てるだけだから。でも、俳優って、そういう瞬間が一番大変なんです。ただ座っていればいいわけではなくて、それを全部受け止めなければいけないので。また、柄本さん(の演技力)がバケモノみたいだから…。思い描いていた10倍くらいのバケモノ感だったので、『俺も負けられないぞ』という感じでやったんですけど、それを坂口がしっかり受け止めてくれたので、緊迫感が生まれたのかなと思います」と坂口の演技を絶賛した。

◆取材・文=原田健

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